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<米国>「最強爆弾」実戦で初使用 ISの地下施設を攻撃

毎日新聞 4/14(金) 10:38配信

 【ワシントン高本耕太】米軍は13日、アフガニスタン東部で過激派組織「イスラム国」(IS)の地下施設に対し、大型爆弾GBU43を使用したと発表した。通称「大規模爆風爆弾兵器」(MOAB)と呼ばれる特殊爆弾で、米軍が保有する非核通常兵器の中で最大級。実戦使用は初めて。

 MOABは輸送機から投下された後、衛星誘導で標的に達するため、命中精度が高い。アフガン駐留米軍によると、爆弾は現地時間13日夜、アフガン東部ナンガルハル州アチン地区で、ISのトンネルや洞窟を利用した地下壕(ごう)に投下。威力は「爆心から半径600メートル圏内は跡形もなく吹き飛ぶ」(米ニューヨーク・タイムズ紙)ほどだという。重さ約10トン。広島に投下された原子爆弾は重量約5トン。

 トランプ米大統領は13日、シリアに実施したミサイル攻撃に続く「新たな成功だ。我々の軍を誇りに思う」と述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。

 ナンガルハル州などアフガン・パキスタン国境地域は、2015年以降、ISが「新領土」と宣言。米軍などの攻撃で勢力は縮小したが、激しい戦闘を続けている。米国はオバマ前政権時にアフガン撤退を目指したが、治安悪化やIS台頭で断念した。今も8400人が駐留し過激派掃討作戦などを実施する。駐留米軍のニコルソン司令官は2月の米議会証言で「数千人規模の増派が必要」と訴えた。

 米国ではMOAB使用が、北朝鮮をけん制する意図があるとの見方も出ている。トランプ氏は記者団に「(北朝鮮に)メッセージを送るかどうかは分からない。北朝鮮は対処すべき問題だ」と語った。

最終更新:4/14(金) 21:27

毎日新聞