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<米「最強爆弾」>IS、新たな脅威 反米感情も根強く

毎日新聞 4/14(金) 12:16配信

 【ナーシク(インド西部)金子淳】米軍が13日に大型爆弾GBU43を初使用したアフガニスタンでは、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都カブールなどで政府軍を狙ったテロを繰り返し、旧支配勢力タリバンとの戦闘が続く中、新たな治安上の脅威となっていた。ただ、米軍による誤爆などで反米感情が根強く、前例のない大規模爆撃への批判が高まる可能性もある。

 アフガンでは15年ごろからISが東部ナンガルハル州の山岳部に集まり始め、アフガン軍や駐留米軍が掃討作戦を続けてきた。今回の爆撃は洞窟などの拠点を破壊する狙いがあったとみられる。アフガン国防省によると、過去1年間で2500人以上のIS戦闘員を殺害したという。

 掃討作戦強化の背景には、ISが近年、首都を狙ったテロ攻撃を繰り返し、治安上の脅威が増していることがある。国連アフガン支援ミッション(UNAMA)によると、ISの攻撃による2016年の民間人死傷者数は前年の10倍の約900人に上った。

 ISは今年2月にカブールの最高裁付近で約20人が死亡した自爆テロや、3月に約50人が死亡したカブールの病院襲撃事件で犯行声明を出した。

 ただ、アフガンでは米軍の攻撃による民間人被害も相次ぐ。15年10月には米軍が北部クンドゥズで国際医療支援団体「国境なき医師団」の運営病院を誤爆。昨年11月にもクンドゥズ郊外の空爆で民間人33人が死亡した。

 今回の爆撃を受け、カルザイ前大統領はツイッターで「非人道的で残酷なやり方で、我々の国を危険な新兵器の実験場にしている」と強く非難した。今のところ民間人被害は未確認だが、報告されれば反米感情が強まりかねない。

最終更新:4/14(金) 21:28

毎日新聞