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<日本学術会議>新声明に評価の声多く 軍事研究巡り総会

毎日新聞 4/14(金) 18:39配信

 科学者の代表機関・日本学術会議は14日、総会を開き、軍事研究に否定的な半世紀ぶりの新声明について議論した。全体として新声明を評価する声が多く、大学での研究審査や学会でのガイドライン作りなど提言の具体化に向けて議論を続ける必要性を確認した。

 3月に幹事会で決議した新声明は「軍事目的の研究を行わない」などとした過去2回の声明を「継承する」とし、大学に研究の適切さを技術的・倫理的に審査する制度を設けるよう求めた。検討委員長を務めた杉田敦・法政大教授は「終着点ではなく、これから考え続ける原点」と会員に説明した。

 これに対し、検討委員でもあった小松利光・九州大名誉教授が、軍事的研究は「学術の健全な発展と緊張関係にある」と指摘した点について、「学術会議は学術の健全な発展だけ考えていれば良いのではなく、平和の維持にも責任がある。この声明は歴史的検証に耐えられない」と批判した。その後発言した6人の会員は声明を評価し、議論を続ける仕組み作りを求める意見が挙がった。

 理工系研究者による部会でも、新声明を評価する意見が多かった一方、「具体的な分野で考えることが重要だ」との声が出された。【千葉紀和】

最終更新:4/14(金) 18:39

毎日新聞