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絶滅危惧種を独自選定で保護 那須塩原市がレッドデータブック作成

産経新聞 4/14(金) 7:55配信

 那須塩原市は市内で絶滅の恐れのある動植物を掲載した同市独自のレッドデータブックを作成した。日光市が植物のレッドデータブックを発行しているが、動植物を網羅した市町独自のレッドデータブックは県内初。(伊沢利幸)

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 那須塩原市は優れた自然環境を象徴する希少な野生動植物が多く、県が発行した「レッドデータブック」でも、絶滅危惧II類(Bランク)のトモンハナバチ(ハキリバチ科)、ホソバオゼヌマスゲ(カヤツリグサ科)など県内では同市だけで生息・生育する動植物が多数確認されている。

 同市は動植物実態調査を実施し、平成24年10月には希少野生動植物種の保護に関する条例を施行。277種の希少野生動植物を選定し、市民や保護団体、行政が協力して保護を図っている。

 独自のレッドデータブックは実態調査の集大成として作成し、希少動植物を的確に保護していく狙いがある。専門家の委員25人で構成する調査研究会(松村雄会長)が26年から掲載種の選定を進めてきた。

 同市レッドデータブックでは、市内で確認された約7700種の野生動植物のうち植物、鳥類、昆虫など7分類群から486種をレッドリストに選定。絶滅危惧I種、同II種、準絶滅危惧種などにランク付けし、カラー写真とともに掲載、生態を詳しく解説している。リストは5年をめどに改訂する予定という。

 また、野生動植物の保護に向けて53カ所の「保全すべき地域」を選定し、保全すべき理由や保全対策なども記している。

 1冊2千円で販売。同市環境管理課は「市独自のレッドデータブックを通し、希少野生動植物の保護に向けて市民への普及啓発を図り、種の保存への理解につなげたい」としている。

最終更新:4/14(金) 7:55

産経新聞