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熊本地震1年 犠牲225人を追悼 安倍首相も参列、各地で祈り

産経新聞 4/14(金) 14:32配信

 観測史上初めて同一地点で2度の震度7を観測し、熊本、大分両県で関連死などを含む225人の犠牲者を出した熊本地震は14日、前震の発生から1年を迎えた。熊本県庁では同日、遺族や蒲島郁夫知事、関係者ら約370人が出席し、県主催の犠牲者追悼式が開かれた。安倍晋三首相も参列。県内の各地でも犠牲者に祈りがささげられた。

 追悼式の冒頭、参列者全員で黙祷(もくとう)。主催者を代表し、蒲島知事が「創造的復興を成し遂げた『ふるさと熊本』を次の世代に引き継ぐ」とあいさつすると、安倍首相は「地震から得られた教訓を踏まえて、災害に強い、強靱(きょうじん)な国造りを進めていくことを固くお誓いする」と述べた。

 さらに遺族代表として、母親の津崎操さん=当時(89)=を避難中に亡くした熊本市中央区の主婦、冨永真由美さん(58)が「遺族として悲しみが癒えることはない」と述べた。

 その後、出席者が会場で献花した。

 式に先立ち熊本県は、地震1年に合わせ、震度6弱が発生したとの想定で、職員の参集訓練を実施した。

 熊本地震の犠牲者は、建物の下敷きになるなどした直接死が50人で、関連死170人と、6月の大雨で地盤が緩んだ土砂に巻き込まれて死亡した5人を含めると計225人。関連死認定は、直接死の3倍強となっている。住宅被害は熊本、大分両県合わせて19万棟超。約4万7千人が仮設住宅など仮住まいでの暮らしを続けている。

 一連の地震では、熊本城をはじめとした観光名所が大きな被害を受け、外国人観光客が一時大幅に減少。さらに一部の国道や鉄道などは今も寸断されたままで、交通インフラの早期復旧も大きな課題になっている。

最終更新:4/14(金) 15:02

産経新聞