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灯籠に明かり、決意新た=大型仮設団地で追悼行事―甚大被害の益城町・熊本地震1年

時事通信 4/14(金) 20:27配信

 熊本地震の前震から1年の14日夕、甚大な被害が生じた熊本県益城町に造成された大型仮設住宅団地「テクノ仮設団地」で、犠牲者の追悼行事が行われた。

 団地内の広場に入居者ら約100人が集まって犠牲者に黙とうをささげ、「亡くなった方の分まで生きる」と復興への決意を新たにした。

 同団地は県内最大の仮設団地で約500世帯が暮らす。追悼行事は自治会長の吉村静代さん(67)らが「犠牲になった方の思いをつないでいきたい」と企画した。

 ペットボトルに紙を巻き発光ダイオードを入れた灯籠約500個を手作り。広場と各戸の玄関前に並べられた。吉村さんは「亡くなった方の分まで生きよう。一緒に(新しい)街づくりをしていこう」と決意を込めあいさつ。参加者らは約30秒間黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 参加した奥田由美子さん(72)は町内にあった自宅が全壊、夫(75)と長男(46)とともに同団地で暮らす。「仮設は狭いのでストレスもたまり大変な面もあるが、みんな仲良く楽しい」と話しながらも、「資金の問題で自宅再建は難しく、考えると眠れなくなる」と不安を隠せない様子で胸の内を語った。

 益城町では、震災関連死を含め37人が犠牲になった。住宅約1万棟以上が被災し、18カ所の仮設団地やみなし仮設住宅で少なくとも計約7600人が生活している。

 約200世帯が暮らす同町の木山仮設団地では、輪切りの竹にろうそくを入れた灯籠約600個に火がともされた。地震発生時刻の午後9時26分に合わせ、集まった入居者数十人が黙とう。涙ぐむ参加者の姿もあった。 

最終更新:4/14(金) 22:13

時事通信