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U20日本代表&高校日本一の競歩ツインズ、一緒に目指す東京五輪

スポーツ報知 4/15(土) 8:03配信

 男子競歩の山本ツインズが、山梨学院大から世界を目指す。富山商高出身で昨年5月のU20世界チーム選手権(イタリア)日本代表の兄・龍太郎、昨夏の全国高校総体王者となった双子の弟・真二郎(ともに1年)と、実績十分なふたりが新入生として加わった。桜咲く4月、「やまなし報知」に3年後に迫った東京五輪へ、そろって出場する夢と決意を語った。

 双子ウォーカーの新たな挑戦が山梨で始まった。兄・山本龍太郎と弟・真二郎が、ハイレベルな練習環境を求めて今春、山梨学院大に進学。富山商高ではともに全国高校駅伝にも出場したが、“二刀流”は高校まで。3年後に迫った東京五輪へ、歩くことに全力を注ぐ。

 龍太郎(以下龍)「専門的な強化のできる練習環境がある。今は充実している」

 真二郎(以下真)「大学では主な距離が(5キロから)10キロに延びる。世界を目指して成長していきたい」

 偶然の重なりで競歩にたどり着いた。中学までサッカー一筋で、龍太郎がGK、真二郎がFW。中3時に急きょ参加した駅伝の好成績で陸上転向を決意した。富山商には長距離選手として入学したが、真二郎が直後の5月に左膝を負傷した。当初はリハビリのつもりだった競歩。順大で箱根駅伝を制した同校の山本正樹監督(47)から「競歩大会に出てみよう」と勧められた高1夏、県大会をいきなり制した。

 真「選手同士の駆け引きなどが想像以上に楽しかった」

会話は少ないけど龍刺激受けている それに触発された龍太郎が後を追うのに時間はかからなかった。昨年5月、今度は兄が一足先に20歳以下の世界チーム選手権代表に選ばれた。昨夏の全国高校総体は立場逆転。龍太郎が優勝ゴール目前、歩型違反で失格。猛追した2位の真二郎が日本一に輝いた。

 龍「失格は悔しかった。お互いライバルで、兄弟の会話は少ないけど、刺激はずっと受けている」

 競歩歴は3年も、身近な切磋琢磨(せっさたくま)があるから強くなれた。富山の実家では高校まで2段ベッドの上下で寝ていた。別々に進学する選択肢もあったが、以心伝心で同じ山梨へ。5月の関東インカレは龍太郎の調整遅れもあり、双子デビューは先送り濃厚。それでも、見据える先はひとつ。

 龍&真「気がつけば同じ道。一緒に世界大会、五輪に出たい。それが『東京』だったらいい」

 寡黙ながらも、最後に口をそろえた大目標。2020年は大学4年で迎える。山本ツインズが、しっかりと五輪ロードを歩いていく。(小沼 春彦)

 ◆山本龍太郎、真二郎(やまもと・りゅうたろう、しんじろう)1998年9月17日、富山市生まれ。18歳。小杉中3年時、サッカーから陸上に転向。富山商高1年から本格的に競歩を始めた。兄・龍太郎は高2、3年時に国体連覇。弟・真二郎は昨夏の全国高校総体で初優勝。5000メートルの自己ベストは兄が19分56秒66、弟が20分14秒63。龍太郎が170センチ、62キロ。真二郎が171センチ、60キロ。家族は両親と祖父母。

最終更新:4/15(土) 8:03

スポーツ報知