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【熊本地震1年】神戸から、新潟、東日本、熊本へ。歌い継がれる『復興の歌』

ホウドウキョク 4/14(金) 0:00配信

阪神・淡路大震災で自宅全壊

1995年に発生した阪神・淡路大震災。その被災地・神戸で生まれ、「復興の歌」として歌い継がれている曲がある。

【動画】子どもたちによる『復興の歌声』はこちら

曲名は『しあわせ運べるように』。

この歌を作詞・作曲したのは神戸市の小学校で音楽を教える臼井真さんだ。

22年前の阪神・淡路大震災では、間一髪で命は助かったものの自宅が全壊した。その直後、胸にこみ上げてくるものがあり、手元にあった紙に歌詞を走り書きして『しあわせ運べるように』が誕生したという。

今では、新潟中越地震や東日本大震災など、地震で傷ついた被災地で地名を換えて歌い継がれるようになっている。

『傷ついた熊本』を元の姿に

臼井さんは今年2月、熊本を訪れた。去年4月の熊本地震後、県内の子どもたちが歌っていることを知って、子どもたちに会いに来たのだ。

一番伝えたかったのは、この歌が生まれたときのことだ。

「今まで生きてきた中で一番悲しい、追い詰められた状況の中で作りました。熊本の街も、家が潰れたり、なくなったり、大変な状況だけど、死んではいない。必ず生まれ変わって新しくなる。大けがをしているだけ。『傷は治る』という意味の、『傷ついた熊本』を元の姿に戻そうと」(臼井さん)

しかし、22年経っても癒えない悲しみもある。大切な家族を失って、心の傷が全くふさがっていない人たちが大勢いる。

歌詞の中に「亡くなった人々のぶんも、毎日を大切に生きてゆこう」という部分があり、臼井さんは、その人たちへの想いも込めている。

「熊本で亡くなられた方もたくさんおられるので、その家族の皆さんに寄り添うように、そして、生きたくても生きられなかったたくさんの人がいるので、自分の命は絶対に大切に思ってほしい」

臼井さんは、今すぐでなくても、歌が少しでも復興の役に立てばと思っている。

「もう少し復興しないと、心に傷を負った人は歌どころではない。まだまだ厳しい状況の人も多いと思うが、前に向かってちょっとでも進んでいこうという気持ちになった時に、心の復興などで歌は役に立つと思う」

熊本地震の最初の揺れがあってから一年。復興の道のりはまだこれからだが、多くの人の心に歌声が響いている。

取材=テレビ熊本・関西テレビ

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最終更新:4/14(金) 0:00

ホウドウキョク