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奈落からの生還、LAMP IN TERREN 辿り着いたのは幻想世界

MusicVoice 4/14(金) 7:10配信

 4人組ロックバンドのLAMP IN TERRENが4月12日に、通算3枚目となるアルバム『fantasia』をリリース。前作『LIFE PROBE』から1年9カ月ぶりとなる今作は、作詞・作曲を手掛ける松本大(Vo.Gt)が「奈落の底に落ちたくらいの感覚」という状況下で制作。松本は「このアルバムで僕は1回死にましたから」とも語っている。なぜその心境に陥ったのか。昨年1年間を振り返りながら、自身の心境変化、そして、それがどのように楽曲制作に影響を与えたのか、話を聞いた。

自分の事をちゃんと知るまでは死ねない

――昨年は『“GREEN CARAVAN TOUR”』や『TOUR“11” L.A.P』と様々なライブをおこなってきましたが総括するといかがでしたか?

中原健仁 とにかく一貫して、ライブに来てくれている人に楽しんでもらいたいという気持ちが強かったです。お客さんやメンバー、スタッフ、『“11” L.A.P』では対バン相手と一緒に、特別な日にしたいと思っていました。ステージから見ていると色んな表情の人がいるんです。楽しそうだったり、どこか悲しそうだったり。だから僕はライブを通して、「楽しいな!」と共感したり、「しんどいなら一緒に闘おうぜ」と励ましたりすることで、一人ひとりと一緒に“特別”を作れるんじゃないかなと思いました。

 会場ごとに来る人は絶対に違うし、雰囲気も違う。ツアーという非日常の中で、その時にしか得られない感情があるからこそ、会場全体で楽しめるんじゃないかなと。こういう考え方は僕にすごく合っていて、今ではブレない“芯”になっている気がします。僕にとっても、やっぱり特別なツアーになりました。

松本大 総括すると僕は気持ちが沈んでいました。自分がやってきている事に対して、想像に状況が追い付いていないと思ったんです。2016年を通してしんどかったですね。闇に落ちていました。

大屋真太郎 周りから見ていても大変だと思ったんですけど、適度に休んでとしか言えなかったし、どうフォローをしたら良いかと悩んだ1年でもありました。

――それでも楽曲は松本さんから発信していかないと、という思いも?

松本大 僕からしたらそんな事は思われたくないんですけどね。心配されたくないし、強い姿であり続けたいと思っていたんです。でも去年はそうはいかず、自分が思っている方向と真逆に事が進んでいる感じでした。思い返したら今は面白いですけど。

――川口さんは去年を振り返ってどうでしたか?

川口大喜 みんな必死でしたね。今作収録の「at (liberty)」に関しては『GREEN CARAVAN TOUR』中に出来た曲なんです。

松本大 ワンマンツアーが終わった直後に長崎に滞在する期間があって、その時に制作期間を設けました。そこでアレンジは完全に仕上がりました。

川口大喜 ツアー『TOUR“11” L.A.P』が直ぐだったので、その途中からライブでやりだすようになって。アルバムに入っている曲とはアレンジは変わっていますが、めちゃくちゃカッコ良い曲が出来ました。

――今作で1、2位を争う完成度だと思いました。『TOUR“11” L.A.P』のファイナルとなった赤坂BLITZでは凄く気合いが入っていましたね。改めて振り返ってどうですか?

中原健仁 自分たちが打ち出すライブの中では過去最大規模だったので、めちゃくちゃ緊張していました。だけど、音が会場に広がっていく感覚、ちゃんと届いているという感覚がすごく楽しくて、嬉しかった。色んなバンドとツーマンしていく中で吸収出来た部分があったからこそ、届けられたところもあるのかなとも思います。


大屋真太郎 このバンドとは、照明と雰囲気が合うなと思いました。大きい会場になると僕らの見せたい風景が表現しやすいのかなと。自分達のワンマンのパッケージとしての完成度は高かったと思います。

――課題も出てきましたか?

大屋真太郎 ステージが大きくなるにつれてパフォーマンス出来る幅が広がるので、そこですね。

川口大喜 「不死身と七不思議」の時は(松本)大がハンドマイクだったりと、新たな挑戦がありましたし、色んな可能性があると思ったので、挑戦していく事は大事だなと思いました。

――「ギター置いて歌うんだ」という違和感も最初は少しありました。これは誰のアイディア?

松本大 曲が出来た時に「これはギターを持ってやる曲じゃないな」と思ったんです。ギターを置きたくないなと思いつつ(笑)。

――ギターボーカルのスタイルに名残惜しさも?

松本大 ギターを持っているのが当たり前で、歌よりもギターの方が好きで基本的に弾きたいんですよ。でも曲がそうじゃなかったという感じです。

――「不死身と七不思議」のタイトルにはどういった意図が?

松本大 自分の事をちゃんと知るまでは「死ねない」と思いまして。そういったシンプルなところからです。自分に対して知らない事が多過ぎるし、納得出来ない事も多過ぎる。世の中に対してもそうです。七不思議は、七つ不思議があれば何でも良いらしいんです。それを全部散りばめて曲にしたら面白いんじゃないかなと。僕の中では“オモシロ路線”として書きました。

――コミカル路線だった?

松本大 そうなんです。けど、最終的には「物語っぽくなってないか?」と。勝手にペンが進んで、僕じゃないものが動いている感覚がありました。物語を書いているような感覚で、タイトルが先にありましたが、僕が書いたという記憶はあまりないです。

大屋真太郎 歌詞の全体的な中のキーワードを並べたというイメージがあるから、合っていると思う。“不死身”と同格というか、この曲に関しての歌詞のまとまり方の完成度が高いと思います。

――赤坂BLITZで披露していた「時の旅人」という曲が今作に収録されていませんね。

松本大 その曲を今作に入れても、アルバムとしてのまとまりがなさそうだったので。「これは次だな」と。シングルのカップリングなど、どこかでいきなり収録するかもしれません。

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最終更新:4/14(金) 7:10

MusicVoice