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NBAでの実績十分な“メガアフロ”チルドレスが三遠をCS進出へいざなう

バスケットボールキング 4/14(金) 17:46配信

 三遠ネオフェニックスには一際目立つ、マンガのような選手がいる。身長が10センチほど大きく見える特大アフロを備えコートを駆け回る、NBAでの実績も十分なジョシュ・チルドレスだ。

 名門スタンフォード大学出身のチルドレスは、3年次にパック10(アメリカ西部6州の大学が加盟するカンファレンス。現パック12)の年間最優秀選手に選出。その後、2004年にアーリーエントリー(大学卒業を待たずにNBAのドラフト資格を取得)し、NBAドラフト全体6位でアトランタ・ホークスから指名された実力の持ち主だ。

 ルーキーイヤーは44試合の先発出場を含む80試合で1試合平均10.1得点6.0リバウンドを記録し、オールルーキーセカンドチームに選出された。なお、2004年のドラフトでは、2013年のNBAファイナルMVPに輝いたアンドレ・イグダーラ(ゴールデンステート・ウォーリアーズ)が全体9位につけており、チルドレスがいかに将来を期待されていたのかがわかる。

 チルドレスはアトランタの地で4シーズンを過ごした後に、ギリシャのオリンピアコスBCで2シーズンプレー。2010年に再びNBAへ戻ると、フェニックス・サンズ、ブルックリン・ネッツ、ニューオーリンズ・ペリカンズを渡り歩き、NBAで過ごした8シーズンで通算391試合に出場し、1試合平均9.1得点4.7リバウンド1.6アシストを記録した。その後、オーストラリアリーグ、NBAディベロップメントリーグを経て、2016年11月に三遠へ入団。実績十分の元NBA選手の加入は大きな話題を呼んだ。

 三遠は4月7日に川崎市とどろきアリーナで行われたBリーグ第27節第1戦で、すでに中地区優勝を決めている首位の川崎ブレイブサンダースを相手に76-89で敗戦。しかし、チルドレスは27得点13リバウンドと気を吐き、川崎を最後まで苦しめた。

 試合後、きっちりとネクタイを締め、グレーの薄手のセーターを羽織ってミックスゾーンに現れたチルドレスは、自身の強みについて「一番の強みはバスケットに向かってアタックすること。そしてファウルをもらうことだ」と話した。

 アフロヘアーのエースは“スラッシャー”と呼ばれるドリブルを駆使してゴールへ向うプレースタイルを好み、長い手足と独特のリズムから繰りだすドライブインを武器とする。全盛期に比べるとスピードの衰えを感じるものの、細身の体が一瞬でゴールへと飛びこんでいくプレーは滑らかさと迫力が同居し、一見の価値がある。チルドレスに付くマーカーは、一瞬で置いていかれファウルを犯すことも多く、カウントワンスローを献上するリスクを常に背負っている。

 見た目の派手な印象とは裏腹に試合中は常に冷静で、血気盛んな若手をなだめる姿が多いチルドレス。試合中にメンタルを保つ秘訣を問われると、苦笑しながら「オールドマンだからね。立場的にも落ち着いていないといけない」と述べ、「オルー・アシャオルのようにエモーショナルな選手とのバランスを取るようにしているのさ」と、経験豊富なベテランらしさを見せた。

 佳境に入ったBリーグチャンピオンシップ進出争いだが、三遠はサンロッカーズ渋谷と1ゲーム差の27勝24敗で中地区2位。激しい順位争いが繰り広げられる中、メガアフロがトレードマークのオールドマンが、三遠の今後を占うキーマンになることは間違いない。

文=村上成

BASKETBALL KING

最終更新:4/14(金) 17:46

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