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加工用トマト栽培開始 JA小松市、コメ農家に転作促す

4/14(金) 2:32配信

北國新聞社

 小松市内で稲作をする37の個人と団体が今年度、加工用トマトの栽培に乗り出す。北陸最大のトマト産地の拡大を目指すJA小松市が転作を促し、初年度の作付面積は約2・3ヘクタールとなる。JAが業者と協力してケチャップやソースに加工、販売する計画で、小松産トマトのブランド化を推進するとともに、農家の所得向上につなげる。

 JAはトマトの6次産業化の一環として昨年から、調味食品製造販売業コーミ(名古屋市)と共同でケチャップの試作に取り組んできた。しかし、小松市内で生産されている生食用トマトは水分量が多いことから、商品化が困難だった。

 JAによると、生食用に比べて加工用は栽培の手間が少ない。米価の下落が進む中、JAは市内の稲作農家の収入源確保に向けて加工用トマトへの転作を推奨し、県内で初めて産地化と加工商品の生産に乗り出すことにした。

 今年度から栽培される加工専用品種「なつのしゅん」は、実1個が80~100グラムで、生食用に比べて水分量が少ない。4月初旬から畝立てが始まり、13日は農家3軒で合わせて約1500本の苗が植えられた。4月下旬までに市内で約1万7千本を植える計画となっている。

 7、8月に収穫したトマトをコーミが買い取り、小松産トマト100%のケチャップやソースに加工し、JAが市内などで販売する。完成した商品を広く活用してもらうため、JAはコーミと協力して、ケチャップなどを使う料理教室の開催も検討している。

 加工用トマトへの転作推進を図るため、JAは、栽培農家の人手確保を支援する仕組みづくりも検討している。JAの担当者は「栽培支援と消費促進に取り組み、小松市を加工用トマトでも一大産地にしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/14(金) 2:32
北國新聞社