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衣料不振で軒並み減収 北陸の百貨店、17年2月期

4/14(金) 2:27配信

北國新聞社

 北陸三県の百貨店5店の2017年2月期決算は、衣料品の不振で軒並み減収となった。堅調な食品のほか、化粧品を含む雑貨部門では前年並みの売り上げを確保する店が目立ったが、婦人服や紳士服の落ち込みを補いきれなかった。アパレル不況の波が引く気配はなく、各店は売り場や商品の見直しを迫られている。

 「百貨店の扱う衣料と消費者のニーズにずれが出てきているのは事実だ」

 13日、金沢市内のホテルで決算会見に臨んだ大和(同市)の宮二朗社長は、苦境の衣料品についてこう述べた。

 17年2月期、同社の衣料部門の売上高は前期比8・0%減の147億100万円に落ち込んだ。マイナス幅は全部門で最も大きく、5年前と比べると約8割の水準に低下した。

 この結果、店舗別の売上高は金沢市の香林坊店が3・2%減、富山市の富山店が2・9%減、高岡市の高岡店が7・8%減といずれも前年を割り込んだ。

 宮社長は「(婦人服売り場を)何%削減するとは言えないが、衣料の効率の悪い部分は違う切り口でやっていく必要がある」とし、売り場縮小や商品の入れ替えも検討する方針を示した。

 他店でも衣料品が全体の足を引っ張る構図は変わらない。売上高が3・5%減となった西武福井店(福井市)も食品や生活雑貨は前年並みだったが、「婦人服や紳士服がそれ以上に落ち込んだ」(広報)という。

 めいてつ・エムザ(金沢市)は「数字を精査中」として売上高を公表していないが、担当者は「衣料品が伸び悩んでいる傾向は同じだ」と説明する。

 一方、衣料品以外では昨年秋以降に明るい兆しも出てきた。11月の米大統領選後、株高が進んで富裕層の消費マインドが改善し、高額品に動きがみられる。

 大和の香林坊店では「ルイ・ヴィトン」などの高級ブランドが「年間を通じてはマイナス」(島田純一店長)となったが、下期(昨年9月~今年2月)は前期比3・5%増と上向いており、美術品や高級時計の引き合いも増えているという。

 ただ、消費意欲の高まりは富裕層にとどまっており、業界関係者からは「主要客である中間所得者層の財布のひもは固い」との声が多い。足元では世界情勢の不透明感から円高株安が進んでおり、百貨店にとっては楽観できない経営環境が続く。

北國新聞社

最終更新:4/14(金) 2:27
北國新聞社

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