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バークレイズCEO、危険冒す理由なし-メイン氏問題、銀行も承知か

Bloomberg 4/14(金) 14:02配信

英銀バークレイズのジェス・ステーリー最高経営責任者(CEO)が、内部通報者を特定しようとした行為は、100万ドル(約1億1000万円)余りの報酬返上と、場合によってはCEOの職そのものを失う危険を伴うが、最も意外なことはステーリー氏に隠すべきことがなかったという点だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

調査が継続中であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、グローバル・ファイナンシャルインスティテューションズ・グループ会長としてティム・メイン氏を採用するに当たり、バークレイズが面接を行う過程で、同氏の個人的な問題についてステーリーCEOは取締役会に伝えていた。新たに採用されたメイン氏の過去をCEOが隠し、同行の規範に違反したと主張する書簡が取締役会メンバーに送られたのは、その数カ月後のことだ。関係者の1人によると、匿名の書簡は数週間は無視されていた。

ステーリー氏が複数の上級幹部の忠告を無視し、差出人を繰り返し特定しようとさえしなければ、この件はそこで終わっていただろう。同氏は差出人が誰か調べるようグループ・インフォメーション・セキュリティー・チーム(GIS)に2回にわたり指示し、関係者によると、GISは米国のポスタル・インスペクション・サービスに支援を求めた。

この件をめぐっては英金融行動監視機構(FCA)と健全性監督機構(PRA)が既に調査に着手。バークレイズは10日の発表前の段階で、米司法省と連邦準備制度理事会(FRB)、ニューヨーク州金融サービス局(DFS)を含む米当局にも状況を報告した。DFSが調査を開始したとの関係者の情報もある。

バークレイズの広報担当者、DFSと司法省、FCA、PRAの報道官は、いずれもコメントを控えている。エバーコア・パートナーズからバークレイズに移籍したメイン氏は、米銀JPモルガン・チェース時代にステーリー氏の下で20年余り勤務した経験がある。ステーリーCEOは行員に宛てた内部文書で、匿名の書簡による「不当な個人攻撃」が、同僚への「悪意のある中傷」を意図したものだと考えたことが行動を起こした動機だと説明した。ブルームバーグ・ニュースが文書の内容を確認した。

原題:Barclays CEO Said to Have Told Board About Whistle-Blower Issues(抜粋)

Suzi Ring, Stephen Morris

最終更新:4/14(金) 14:02

Bloomberg