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奥久慈・筑波山 渋滞緩和へ道路改良

茨城新聞クロスアイ 4/15(土) 4:00配信

観光地の交通渋滞を緩和させるため、県は新たにビッグデータを活用した道路改良に乗り出す。急ブレーキが多発する箇所や走行経路に関わる情報を分析し、これまで判明していなかった渋滞発生の原因をきめ細かく特定。2019年に開催される茨城国体を念頭に、右折車線の延伸など局所的な対策を実施し、観光客がスムーズに移動できる道路網の整備を目指す。

活用するビッグデータは大手自動車メーカーが導入しているカーナビシステムの情報。機器を装着した自家用車の位置や速度などの走行データを収集、蓄積している。

運転手が速度を落としたり急ブレーキをかけたりして車の流れが滞る場所なども把握でき、こうした情報に基づき道路管理者の県などが現場を調査し、道路の構造や案内標識などの課題を洗い出し、改善策を検討していく。

ハード対策は、バイパス整備などの大型投資ではなく、交差点の右折レーンの距離を伸ばして直進車への影響を抑えたり、見えにくくなっている道路の白線を引き直したり、「少ない投資で可能なピンポイント改良」(県道路維持課)を想定している。

対象の観光地は奥久慈と筑波山、笠間の「陶炎祭(ひまつり)」の3カ所だが、今後、観光周遊ルートの検討を進める上で、ほかの観光地を追加する可能性もある。

県は交通や情報解析の専門家、観光関係者などを交えた「広域観光周遊ルート魅力倍増アクションプラン策定委員会」を設置し、本年度中に同プランをまとめる方針で、対策は19年度までの3年間で実施する。

ソフト面の対策では、観光客が渋滞区間を避けたルートを選択できるよう、効果的な迂回(うかい)路への誘導策を検討する。案内標識の英語併記や、交差点名標識を分かりやすい名称に変更する対策も進める。

筑波山では現在、大型連休や紅葉時季の休日に渋滞が常態化。つくば市によると、つくばエクスプレス(TX)つくば駅から筑波山中腹の「つつじケ丘」までは通常シャトルバスで約55分で着くが、昨秋のピーク時は約4時間かかった例があったという。

奥久慈でも紅葉時季は常磐自動車道那珂インターチェンジ(IC)から国道118号を北上する観光客が集中し、国道461号と交わる袋田の滝入り口(大子町)の交差点を中心に渋滞が発生している。 (戸島大樹)

茨城新聞社

最終更新:4/15(土) 4:04

茨城新聞クロスアイ