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神戸山口組指定1年 偽情報?水面下で抗争活発化

神戸新聞NEXT 4/15(土) 9:00配信

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から分裂した神戸山口組(本拠地・淡路市)が、暴力団対策法に基づく指定暴力団とされて15日で丸1年を迎える。全国で相次いだ衝突は指定後に減少し、表向きは沈静化した。だが4月に入り神戸側が神戸市内に新拠点を設け、直後には同組が「分裂する」という真偽不明の情報も出回った。山口組との対立抗争状態が水面下で活発化しているとの見方もあり、警察当局が警戒を強めている。

 10日朝、淡路市志筑にある神戸山口組の本拠地前は緊張感に包まれた。

 定例会を前に「直参」と呼ばれる直系組長たちの出席状況を兵庫県警の捜査員らが念入りに確かめた。県警にもたらされた「二つに分裂する」という情報の裏取りを進めたが、離反を取りざたされた組長らが現れ、誤報との見方が広がった。直前には幹部人事を巡って神戸山口組の内部で議論がもつれているとの情報も入っていたという。

 捜査関係者はこう指摘する。「情報を流したのは山口組側からの可能性もある。『謀反の動きあり』と神戸山口組の内部に疑心が広がれば、勢力をそげる」

 指定1年を前に神戸側は新たな動きを見せている。県警などによると、神戸・三宮で政治団体の建物とされる一室が改装され、5日以降、神戸山口組の組員らが出入りを始めた。

 場所は加納町交差点の北東約250メートル。分裂後、同交差点を境界に両派の勢力は二分する構図になっていたが、新拠点設置がトラブルを招く危険もある。

 2月には別団体の指定暴力団会津小鉄会(本部・京都市)の後継人事を巡る内紛に、二つの山口組が介入。「代理戦争」の様相を呈している。

 県警は、双方が水面下で対決姿勢を強めているとみて情報収集や取り締まり態勢を強化。4月3日には神戸山口組の本拠地前に特別警戒所も設けた。「市民が巻き添えになる事態を未然に防ぎ、双方の壊滅を目指す」としている。

最終更新:4/15(土) 9:17

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