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トキ「野生復帰」へ着々 飼育外での繁殖、6年連続 新潟

産経新聞 4/15(土) 7:55配信

 国の特別天然記念物トキの朗報が相次いで届いた。環境省は14日、佐渡市の野生下でトキのつがいから、ひな1羽の誕生を今季初めて確認したと発表。野生下での繁殖の成功は平成24年から6年連続となった。13日には、佐渡市の野生下で生まれたトキのつがいから昨年誕生した純野生の1歳の雌が新潟市に飛来。トキの野生化が着実に進んでいる状況を表しており、米山隆一知事は「野生復帰が一層進むよう、県としても引き続き努力したい」とコメントした。

 同省佐渡自然保護官事務所によると、佐渡市内で14日午前6時20分ごろ、職員が個体識別用の足輪をつけていない野生下で誕生した雌が、ひなに餌を与えている様子を確認した。

 つがいの雄は6歳の放鳥トキ。雌が卵を抱いているのを3月17日に確認していた。同事務所は、ひなは順調に育てば5月下旬には巣立ちするとみている。

 同市内ではこのほか、45組のつがいが抱卵中で、今月着任したばかりの若松徹首席自然保護官は「例年と比べ、営巣や抱卵をやめてしまうケースがないのが今年の特徴。幸先のよいスタートを切ったので、継続してひなが生まれることに期待したい」と話した。

 昨季は野生下で53羽のひなが誕生し、うち40羽が巣立っている。米山知事はコメントで「より多くのひなが誕生し巣立つよう、温かく見守りたい」とした。

 一方、新潟市に13日に飛来した純野生のトキは、昨年4月に40年ぶりに誕生が確認され、巣立った純野生ひな6羽のうちの1羽。

 同省によると、13日午後4時ごろ、同市内の水田で餌をとっている姿を市民が発見。連絡を受けた環境省の職員がトキが装着していた足輪から確認した。

 繁殖期の雌のトキには相手を求めて広く移動する習性があるが、確認された雌は繁殖に参加するにはまだ若く、飛来の理由は不明という。20年の放鳥開始以来、トキの本州への飛来はこれまで19羽が確認されており、今回で20羽目だが、純野生は初めて。

最終更新:4/15(土) 7:55

産経新聞