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「スター・ウォーズ」ルーク・スカイウォーカーがジェダイを滅ぼしたい理由とは?

IGN JAPAN 4/15(土) 16:04配信

「スター・ウォーズ」ルーク・スカイウォーカーがジェダイを滅ぼしたい理由とは?

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の最初の予告映像が公開されたが、見終わるとひとつ、大きな疑問が生まれる。一体なぜルーク・スカイウォーカーはジェダイを滅ぼしたいのだろう、と。
だが、考えれば考えるほど、彼をその決断に導くモチベーションが見えてくる。まずは下の予告をもう一度見てみよう。そして、ジェダイの「期待の星」であるはずのルークがなぜそのすべてを終わらせたいのか、私たちの意見を聞いてほしい。


「落ち着け。心を鎮めるのだ。そうだ、それでいい。何が見える?」
「光。闇。バランス」
「はるかに巨大だ」
本予告は「ジェダイは滅びる」という言葉で終わるが、ここですでに多くの疑問がある。どのようにして、なぜ滅びるのか。もしかしたら予告の冒頭のやりとりがこれらの疑問の答えになっているのかもしれない。



ルーク・スカイウォーカーの生涯は「光」と「闇」を巡る戦いそのものだった。私が思うに、ルークはもうそのすべてから離れ、それがいかに醜いものであるか、レイに説明している。
ダークサイドの誘惑を受けるジェダイはこれまでもたくさんいたが、ジェダイそのものを滅ぼすとなると問題のスケールが違う。なぜジェダイが滅びなければならないのか? それは、彼らがいない方が争いを避けられるからなのかもしれない。
ルークはダークサイドではなく、フォースのバランスそのものに対して反発しているように思う。そもそも、これまでに多くの戦争の原因となったのがフォースのバランスなのだから。ジェダイが滅びればどうなるのか。まず、シス・オーダーは対立する存在がなくなり、戦いは終わるだろう。


光と闇のコントラスト、いうなれば「陰と陽」は「スター・ウォーズ」の中心にあるものだ。だが、今回の物語でそれは見直されているのかもしれない。隠遁生活を送るという行為は、終わることのない戦いは無意味だというルークの思想の表れかもしれない。予告編で彼の最後の言葉は「真実はひとつ。ジェダイは滅びる」だ。
シス・オーダーの味方になったわけでもない限り、ルークの語る「真実」とはフォースのバランスについてのものではなく、「光」と「闇」の問題でもなさそうだ。
これは哲学というよりも、ルーク個人の問題なのかもしれない。ジェダイがいなければ、彼の父親アナキンはダース・ベイダーになる必要もなかったし、弟子たちも甥に抹殺されることはなかったし、さらにいえば手に冷蔵庫磁石がくっつくこともなかったはずだ。ルークは単に、他の人に同じ運命を辿ってほしくないだけかもしれない。


「帝国の逆襲」と比較してみると興味深い。沼の惑星ダコバで隠遁生活を送っていたヨーダはそれでもなおジェダイを信じ続けた。そして、その気持ちはヨーダのパダワンにも継承された。だが、島に隠遁するルークはジェダイの心配事を超えた物事の捉え方をするようになった(「はるかに巨大だ」という台詞もそれを裏付けている)。これは修行中のレイにどういう影響を及ぼすのか。彼女はジェダイの戦い方を学んでいるが、果たして何のために戦うことになるだろうか?
もちろん、いくつか反論できる点もある。ルークがグレイ・ジェダイ(ライトサイド・ダークサイドのどちらでもない戦士)であるという説は「フォースの覚醒」から浮上している。ジョージ・ルーカスが最初のトリロジーで考案した「ウィルズ」も関係しているのかもしれない。ウィルズ・オーダーはフォースと密接につながる古代の存在で、フォース全体を受け入れていたとされる(予告に登場する書物は「ウィルズ銀河史」ではないかと推測する人もすでに現れている)。
だが、どちらの説でも、光、闇、そしてバランスは存在する。ルークが「はるか巨大だ」と主張する以上、私はやはり彼が戦争を呼び起こす原因を滅ぼすつもりであるという考えだ。


もしこの通りであるならば、ルークは「スター・ウォーズ」の最も興味深い人物といっても良さそうだ。善悪やどちらのサイドの味方になるかではなく、みんなが共存できる新しい銀河系を作る。確かに、ジェダイ・オーダーは滅びるべきなのかもしれない――彼が本当に私の考えている通りの思想を持っているのなら。 

Joe Skrebels

最終更新:4/15(土) 16:04

IGN JAPAN