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<特殊詐欺防止>70歳以上ATM利用制限 鳥取などの信金

毎日新聞 4/15(土) 8:52配信

 高齢者が還付金詐欺の被害に遭うのを防ごうと、鳥取、島根両県の6信用金庫でつくる「山陰信用金庫協議会」は、過去1年間キャッシュカードで振り込みをしなかった70歳以上の顧客を対象に、ATM(現金自動受払機)の利用を制限することにした。5月10日から始める。

 医療費の還付金などが手に入ると信じ込ませて高齢者らをATMに誘い出し、現金を振り込ませる手口の詐欺は全国で多発。被害を未然に防ぐため、鳥取、島根両県警が協議会に対策を求めていた。鳥取県内では昨年1年間に、8件計約525万円(前年9件計約1214万円)の被害があった。

 協議会は、過去1年間にカードでの振り込み実績がない70歳以上の顧客に関し、ATMで送金できる金額を「0円」に設定。口座振り込みなどが必要になった場合には、直接窓口を訪れてもらう。希望者は各信金の窓口に申し出れば、設定を解除することもできる。

 協議会事務局を務める島根中央信用金庫(島根県出雲市)では、70歳以上の顧客のうち9割近くが対象になるという。同信金は「対象者のほとんどは現在も窓口で取引をしているものの、お客様の利便性を損なうことになる。それでも、大切な預金を守ることを優先したい」と理解を求めている。

 また、山陰合同銀行(松江市)も6月1日から、カードの利用制限を開始。過去1年間に1日30万円以上の取引をしていない70歳以上の顧客について、ATMの利用限度額を30万円に引き下げる。手続きをすれば、個人の制限額を引き上げることが可能。【李英浩】

最終更新:4/15(土) 10:42

毎日新聞