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マック「てりたま」好調で完全復活か 今後の見通しは?

4/15(土) 11:40配信

ZUU online

日本マクドナルドHLDG <2702> (以下、日本マクドナルド)の業績、株価が2017年に入り堅調に推移している。4月6日に発表された月次IRでも好調さがうかがえ、「てりたま」や朝マックの新メニュー「てりたまマフィン」が牽引役のようだ。

直近の日本マクドナルドの業績推移とその背景、今後の動向について探ってみたい。

■マック復活? 業績推移を確認

ここ数年の売上高、純利益の推移は以下の通り。

13年12月期 売上高 2604億円 純利益 51億円
14年12月期 売上高 2223億円 純利益 ▲218億円
15年12月期 売上高 1894億円 純利益 ▲349億円
16年12月期 売上高 2266億円 純利益 53億円
17年12月期 売上高 2365億円 純利益 85億円(予) 

※業績数値は東洋経済新報社 会社四季報より引用。17年12月期は会社予想。

売上高の規模は15年に一度落ち込みが見られたものの、それほど大きく変化はない。一方で、純利益が350億円近い赤字を記録した15年から17年にかけて回復傾向にあることがわかる。

4月6日に発表された月次IRによると、2017年度も売上高で2月は17.3%増加、3月は16%増加と好調を維持している。ニュースには「てりたま」や朝マックの新メニュー「てりたまマフィン」の販売好調さがアピールされていたが、もちろん業績の好調さはそれだけではないだろう。

■「dポイント」の採用で客足増なるか?

商品を販売するためには、店舗に足を運んでもらわないことには始まらない。その点、集客をどうするかが売上アップのための重要課題となる。

ここで筆者が注目しているのが、「dポイント」の導入だ。携帯大手のNTTドコモと提携したことで、3月1日から全国のマクドナルド店舗でdポイントを貯めたり使ったりできるようになった。

サービスの導入に合わせ、マクドナルドは3月1日から5月31日までキャンペーンを実施している。会計時にdポイントが使えるカードを提示するだけで、通常100円で1ポイント貯まるところ、5ポイントが貯まる5倍キャンペーンとなっている。開始して間もないとはいえ、今後の集客の一助となるかもしれない。新しい取り組みに積極的な姿勢も評価できるだろう。

■クォーターパウンダー販売終了から見えた「マックの本気」

「クォーターパウンダーの販売が終了する」

2017年3月末、日本マクドナルドのファンにとっては衝撃的とも言えるニュースが飛び込んできた。クォーターパウンダーは肉厚でジューシーな旨味を堪能できるボリューム系のハンバーガーとして主に男性を中心に人気を呼んだ商品だ。

そのクォーターパウンダーが2017年4月1日以降販売が終了となった。

これを受けてツイッターなどでも3月25日だけで5000件を超えるツイートがなされており、その中にはファンのクォーターパウンダー終了を惜しむ声も少なくなかった。

クォーターパウンダーは単品の値段が400円と値段的に他の商品に比べて大きな差をつけることのできない商品である上、作るのに時間もかかるという特徴があった。言い方は悪いが、より楽に提供できる商品へと商品販売の軸を移行しているようにも見える。

筆者には、あえて既存のマックファンの失望を誘っても他の分野に力をいれるという日本マクドナルドの戦略には、今後の本気具合が垣間見えるように感じる。

■ポケモンGO時の株価へと肉薄していく展開も

4月14日の終値は3340円と年初来高値を更新している。ポケモンGOのテーマ株と化した2016年の高値3875円へ肉薄していくこともそれほど長い時間はかからないかもしれない。

日本マクドナルドの株式は個人投資家からは主に株主優待目的での保有がなされることが多く、業績伸長期待での保有という話はあまり聞かない。しかし、足元で業績が回復傾向である以上、今後は株主優待目的以外に業績伸長期待による純投資が増えていくことも考えられる。今後の展開におおいに期待したいところだ。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある。

最終更新:4/15(土) 11:40
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