ここから本文です

我孫子・女児殺害 男逮捕 松戸市長「防犯カメラ増」 千葉県教委「見守り、萎縮せぬよう」

産経新聞 4/15(土) 7:55配信

 我孫子市にレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=松戸市六実=の遺体を遺棄したとして、リンさんの自宅近くに住む渋谷恭正容疑者(46)が逮捕された事件。14日に記者会見を開いた松戸市の本郷谷健次市長は、通学路に防犯カメラを増設することを明らかにした。一方、渋谷容疑者が通学路の見守り活動に参加していたことが明らかとなり、通学路の安全をどのように確保すればいいのか、地域や関係者に動揺が広がっている。

 本郷谷市長はこの日夕方に市役所で開いた会見で、通学路の安全対策を見直す必要性を強調。これまでの対策は交通安全が主眼だったと述べた上で、「今後は防犯を重視しなければならない」と表明。通学路への防犯カメラの増設を明言した。時期や数量などは今後、関係部署で早急に検討に入るとみられる。

 会見には伊藤純一・市教育長も同席し、「(他の児童は)一日も早く、普段の生活に戻ってほしい」と述べた。リンさんが通っていた市立六実第二小では、事件以来、午前8時~8時20分の集中登校と10コースの集団下校を行っている。

 この日は市教委の応援を受け、児童をそれぞれの家の前まで送り届けた。当面はこの体制を維持し、児童の集中登校・集団下校を続けるとしている。

 伊藤教育長らはまた、リンさんが行方不明となった3月24日の夕方、同小側が保護者会長の渋谷容疑者に対し、「リンさんが不明」と直接連絡していたことを明らかにした。

 また、昨年6月には、同小の校長の推薦で市の少年補導員にもなり、これまでに11回、駅前やゲームセンターで活動していたという。

 一方、渋谷容疑者が同小の見守り活動をしていたことで動揺が広がっている。登下校時に通学路を見守る大人に疑いの視線が向けられかねず、県教委は「引き続き通学路の安全を見守り続けてもらえるよう、状況を注視したい」と指摘。状況によっては、見守り活動の環境を整備するため、対策を検討することを示唆した。

 県教委は、通学路の見守り活動が児童・生徒の安全な登下校に有効であるととらえており、担当者は「見守り活動をしていた男の逮捕は深刻な事態と受け止めている。これによって、見守り活動をしている人たちが萎縮するようなことがないようにしたい」と話した。

 県教委は、リンさんの遺体発見を受けて3月27日、県内に160ある県立学校の校長や、政令市の千葉市を除く53市町村の教育長、5教育事務所長あてに、通学路の安全確保対策などを強化するよう緊急に通知。

 通知では、できるだけ1人にならない登下校の指導や、防犯教室での危険予測能力・危険回避能力の育成といった防犯教育の徹底を求め、登下校時のほか児童生徒が外出する際の注意を喚起した。

 また、関係機関や地域と連携した見守り活動を行い、教職員や保護者らによる通学路の安全点検を実施する安全確保対策を進めるよう促していた。

最終更新:4/15(土) 7:55

産経新聞