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上田桃子「地元の力」 単独首位発進!熊本に被災者にV届ける

4/15(土) 6:02配信

デイリースポーツ

 「女子ゴルフ・KKT杯バンテリンレディース・第1日」(14日、熊本空港CC=パー72)

 熊本地震発生からちょうど1年、熊本市出身の上田桃子(30)=かんぽ生命=が出場選手中ただ1人ノーボギーのゴルフを展開。3バーディー69で回り、3アンダー単独首位発進を決めた。2007年に今大会の前身大会でツアー初優勝を飾り、史上最年少賞金女王戴冠の足がかりとした桃子。地元の声援を背に、3シーズンぶりの通算12勝目と生涯獲得賞金6億円突破を目指す。2打差の1アンダー2位に永峰咲希、永井花奈が続いた。

 この大会には誰にも負けない思い入れがある。熊本で生まれ育ち、初優勝もここでつかんだ桃子。風が吹き、グリーンが硬く締まってボールが止まらなくなったラウンド後半も「ジュニア時代から何百回と回ってコースを知っているからイメージを早い段階で作りやすい。いいパットも決まったし、ツキもありました」と、1つもボギーを出さなかった。

 「地元の力も見えないところに働いているのかな」。9番パー5ではティーショット、第2打と連続してボールが木の真後ろへ。第3打はグリーン右奥にこぼれたが、1メートル半のパーパットを沈めた。最終18番パー5でも、第2打でグリーンオーバーしてノリ面で止まったボールのライは最悪だったが、技ありのアプローチで2メートルにつけバーディーフィニッシュだ。

 現在は東京で一人暮らし中。今週の月、火曜は家族の仮住まいアパートに身を寄せた。「実家は地震で半壊して建て直し中。1DKのアパートに両親、姉、弟と5人で寝ました。熊本地震で悲しい気持ちもたくさん味わったけど、そのおかげで温かい気持ちも感じる経験もできた」。年末に帰郷した際は更地になっていた実家も「今週行ってみたら新しい土台ができて杭(くい)打ちされてた。ああ、進んでいるんだな、ってうれしくなった」という。

 「今日は何があっても下を向かないと決めて、目の前のことを1つずつクリアしていく感じでした」。初日からトップに立ったのは2007年、このコースでツアー初優勝した時と同じ。10年ぶりに地元で凱歌(がいか)をあげる。