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藤沢周平の世界紹介 姫路文学館できょうから特別展 兵庫

産経新聞 4/15(土) 7:55配信

 「蝉しぐれ」「たそがれ清兵衛」などの作品で知られる作家、藤沢周平の没後20年に合わせた特別展「藤沢周平展」(産経新聞社など後援)が15日、姫路市山野井町の姫路文学館で開幕する。「蝉しぐれ」の自筆原稿や新聞連載時の挿絵、愛用の万年筆などを公開し、今も読み継がれる藤沢作品の魅力を紹介する。6月4日まで。

 昭和2年、現在の山形県鶴岡市生まれ。山形師範学校卒業後に中学教員となったが、肺結核で教職を退き療養生活を送った。その後、業界紙記者のかたわら執筆活動を始め、昭和48年に「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。以後、下級武士や市井の人々に取材した時代小説を数多く執筆した。

 同展では、単行本の装丁画や挿絵原画など約150点を展示。推敲(すいこう)を重ねた結果、当初は「うつむき清兵衛」だったタイトルが、「たそがれ清兵衛」へと変化していったことをうかがわせる原稿も紹介されている。このほか、藤沢の作品から抜粋した印象的な文章をパネル展示しており、来場者に藤沢作品への関心を持ってもらう工夫もされている。

 同館の甲斐史子学芸員は「時代小説というスタイルを借りて現代にも通じる組織の不条理や人間のあり方を描くのが藤沢作品の特徴。藤沢作品の持つ豊かな世界を味わってほしい」と話している。

 開館時間は午前10時から午後5時(入館は午後4時半)。問い合わせは同館(電)079・293・8228。

最終更新:4/15(土) 7:55

産経新聞