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故郷思い五輪銀ペア再結成=藤井「元気与えられたら」―バドミントン・熊本地震1年

時事通信 4/15(土) 16:14配信

 2012年ロンドン五輪バドミントン女子ダブルス銀メダリストの藤井瑞希(28)が今春、再春館製薬所(本社・熊本県益城町)と契約し垣岩令佳とペアを再結成した。

 同五輪後にペアを解消、ドイツ、英国でプレーしていたが、故郷で熊本地震が起き日本での再出発を決意。英国のチームとの契約切れに伴い今年2月に帰国し、「熊本に少しでも元気を」との思いで新たなスタートを切った。

 昨年4月の地震発生時は、ドイツ・デュッセルドルフの自宅にいた。無料通信アプリLINE(ライン)で熊本県芦北町の実家にいる母や友人と連絡を取っていた。すぐに帰国したかったが、熊本に戻れたのはドイツ1部リーグの残り試合を終えた5月。大きな被害を受けた益城町の惨状に絶句した。「破壊された感じだった」。じっとしていられず、しばらくボランティア活動を続けた。

 五輪後のけがから復帰し、「視野を広げたい」とドイツに渡った。レベルや競技をめぐる環境は日本が上。「トップレベルから一歩引いて他のスポーツを見たり、友達が頑張る姿を見たりして刺激された。スポーツが周囲に与える力を認識した」と言う。

 ドイツ1部リーグで2季目、現役引退を考え始めたころに地震が起きた。「熊本のために何ができるか考えた。バドミントンしかないと思った」
 再春館製薬所は地震のため1932年の創業以来、初めて10日間の営業停止を強いられた。自宅が全壊した社員もいる。復興への思いを共有しつつ、藤井が目指すのは2020年東京五輪だ。

 高校時代に初めて組んで以来の間柄である1歳下の垣岩は「私が1、2なら先輩は3、4まで考えている人」と信頼を置く。藤井は「2人ともけがもあり、経験値は上がった。経験を生かし、しっかり気持ちを出してやっていく」と話す。 

最終更新:4/15(土) 17:13

時事通信