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一周忌、家族で現場に=「ゆっくり休んで」―崩落阿蘇大橋で犠牲の大学生

時事通信 4/15(土) 17:33配信

 熊本地震で崩落した阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)付近で土砂崩れに巻き込まれ犠牲となった熊本学園大4年大和晃さん=当時(22)=の家族が15日、一周忌を前に現場を訪れ、手を合わせて晃さんの冥福を祈った。

一周忌、家族で現場に=「ゆっくり休んで」-崩落阿蘇大橋で犠牲の大学生

 
 橋は崩落したままで道路は封鎖されている。谷を挟んだ対岸の山肌は大きく崩れ、流れ出た土砂が橋があった部分まで覆い一面茶色。状況は1年前とあまり変わらないが、橋の架け替えが予定されている約600メートル下流側では、重機が整地作業を進めていた。

 封鎖された手前の道路脇、晃さんの遺体が発見された谷底を見下ろす場所に、アスファルトの破片を数十センチの高さに積んだ「祭壇」が作られている。訪れた父卓也さん(58)と母忍さん(49)、兄(24)の3人は、「祭壇」に供えられた花を替え、線香に火を付けて一緒に手を合わせた。

 卓也さんは「工事が進み崖の上は変わってきたが、谷底は当時のままだ。(晃さんには)ゆっくり休んでと言いたい」と静かに語った。忍さんは「(晃さんとは)いつも一緒にいる気持ちでいるので」と自分を勇気づけるように話した。

 晃さんは昨年4月16日、本震約1時間前に友人宅を出て自宅へ戻る途中で行方不明になった。二次災害の恐れから捜索作業は打ち切られたが、両親は独力で捜索を続行。7月24日、崩落現場下流の谷底で土砂に埋もれた車を見つけて県に捜索再開を訴え、遺体は8月11日に収容された。 

最終更新:4/15(土) 21:27

時事通信