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<競泳>坂井が初優勝…男子200バタ 日本選手権

毎日新聞 4/15(土) 21:28配信

 世界選手権(7月、ブダペスト)代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権第3日は15日、名古屋市の日本ガイシアリーナで男女の決勝9種目などが行われた。男子200メートルバタフライはリオデジャネイロ五輪銀メダルの坂井聖人(早大)が1分53秒71で初優勝。2位は瀬戸大也(ANA)が入り、ともに標準記録を突破し代表に内定した。女子100メートル自由形は池江璃花子(ルネサンス亀戸)が53秒83で制し、代表決定で今大会3冠を達成した。池江は16日の2種目で優勝すれば、女子史上初の5冠となる。

 男子200メートル個人メドレーはリオ五輪銀メダルの萩野公介(ブリヂストン)が6連覇し代表内定。2位に入った瀬戸は3種目で代表となった。女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(東洋大)が2冠を達成し、2位の今井月(るな)=愛知・豊川高=とともに代表が決まった。

 ◇瀬戸破るも笑顔なし 敵は記録

 初優勝を飾り、ライバルに勝っても笑顔にはなれなかった。男子200メートルバタフライを制した21歳の坂井は「前半速く入ったが最後は力んでバテてしまった」と首をひねった。

 「乗りに乗っている今だからこそ記録を狙いたい」。視線の先は9年間破られていない日本記録だった。課題であり強化してきた前半から仕掛けた。100メートルまでは日本記録を0秒60上回った。だがラスト50メートルはその勢いが止まる。早大の先輩、瀬戸をなんとか振り切る形でフィニッシュした。

 リオ五輪では尊敬するフェルプス(米国)に0秒04とタッチの差で敗れ銀メダル。ラスト50メートルで驚異的なスパートを見せ、「水の怪物」に肉薄したことは大きな自信となった。

 その一方で、20年東京五輪で頂点に立つための課題が明確になった。後半型の坂井は2月から3週間、メキシコの高地でみっちり100メートルの練習に取り組んだ。指導する奥野景介コーチは「世界の強豪とは接戦になる。前半からレースを引っ張れるようにならないと」と厳しい。

 15年世界選手権は4位、リオは2位。一歩一歩頂点には近づいている。「日本新を塗り替え優勝。それを世界水泳で成し遂げたい」と坂井。乗りに乗っている男の本領発揮を期待したい。【村上正】

 ○…女子200メートル個人メドレーで大橋が初優勝し、2枚目の代表切符を手にした。400メートル個人メドレーで大幅な日本記録更新から一夜明けても、好調さは変わらなかった。173センチの長身を生かした大きなストロークを武器に最後の自由形で逆転した。自己ベストも更新し「最後が勝負だと思って、力を出し切れた」。大会のヒロインは元気いっぱいだった。

 ○…女子100メートル自由形で池江は初優勝を果たすも、表情はさえなかった。自身の日本記録に0秒15及ばず、「残り5メートルは体が動かなかった」と悔しがった。今大会は出場5種目で日本記録をもって臨み、3種目で優勝を果たしている。最終日の残り2種目を制すれば女子史上初の5冠。連日のレースで疲労はたまるが、「ここまでくれば5冠を狙う」と16歳は歯を食いしばった。

最終更新:4/15(土) 21:28

毎日新聞