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仏大統領選 「2強」失速 3分の1が投票先未定

産経新聞 4/15(土) 7:55配信

 【ベルリン=宮下日出男】フランス大統領選が23日の第1回投票まで残り約1週間に迫った。極右政党の国民戦線、ルペン党首(48)と独立系のマクロン前経済相(39)の「2強」の勢いがにぶり、保守系野党、共和党のフィヨン元首相(63)と急進左派系のメランション氏(65)がじわりと差を詰める。選挙戦は終盤戦に入り、混沌(こんとん)としてきた。

 調査会社IFOPの13日公表の世論調査結果によると、第1回投票に向けた支持率ではルペン氏が23・5%、マクロン氏が22・5%で、ともに25%余りの状態から漸減。フィヨン氏は19%に若干持ち直し、急上昇中のメランション氏はフィヨン氏と同率で並んだ。社会党のアモン前国民教育相(49)は8・5%に低迷。

 決選投票進出が有力視されるルペン、マクロン両氏は危機感を強め、てこ入れに躍起だ。ルペン氏は「大統領になれば一秒も無駄にしない」と国境検問復活など就任後2カ月で取り組む政策を発表。マクロン氏も「重大な局面に入った」と議員削減など就任後の優先課題を明らかにした。

 フィヨン氏は「世論調査に影響されるな」と訴え、架空雇用疑惑の影響払拭に懸命だ。共産党の支持も受けるメランション氏は他3人の誰が勝っても、「国民は血を吐くことになる」と主張。マクロン、フィヨン両氏が推進するグローバル化にも、極右にも抵抗感が強い有権者への浸透を図る。

 別の世論調査によると、有権者の3分の1が棄権する可能性があるとし、投票意向の有権者でも約3分の1が投票先は未定。このため投票率を含む今後の有権者の動向が選挙の行方を左右するとの見方が強い。

最終更新:4/15(土) 7:55

産経新聞