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早実・清宮、連発で通算81号…87発の中田翔を上回るペース

スポーツ報知 4/16(日) 6:03配信

◆春季高校野球東京都大会 ▽準々決勝 早実14―2駒大高=5回コールド=(15日・神宮第二)

 今秋ドラフト目玉の早実・清宮幸太郎一塁手(3年)が、春季東京都大会準々決勝の駒大高戦(神宮第二)で2打席連続の高校通算80、81号を放った。4回に練習試合を含め40打席ぶりに節目の右越え3ランが出ると、5回に中越え2ランと2発で5打点。5回コールド勝ちで4強進出を決めた。1年春の高校初アーチと同じ球場、準々決勝の舞台で、自らも入学時に目安としていた80本をクリア。怪物にとっては、まだまだ通過点だ。

 求めていた感触が、清宮の両手に伝わった。5点リードの4回1死一、二塁。プロ注目左腕・吉田永遠(とわ、3年)の内角直球に詰まりながら、右翼ネットの国旗上まで運んだ。今年の練習試合解禁となった3月8日の早大Bチーム戦以来38日ぶり、実に40打席ぶりの一発。「スッキリした。今まで(のペース)に比べたら、少なかった。出たことは素直にうれしい」。節目の高校通算80号に心が弾んだ。

 15年春の高校1号は、同じ都大会準々決勝(関東第一戦)。これも神宮第二で放った。「駒大高は(高校)デビュー戦の相手でもある。縁起がいいというか、高校野球を始めたときの気持ちで、初心に帰って、懐かしい感じ」。思い出の舞台で、入学時に掲げた80発に到達した。「それくらい打てれば、と言っただけ。別に目標ではない。本塁打は打てるだけ打てればいい」。高校通算87本の大阪桐蔭・中田翔(3年時の5月27日)を上回るペースも、通過点に過ぎない。

 5回1死一塁で、相手の2番手右腕の外角直球に泳ぎながら、中堅左のフェンスを越した。「あんなので入ってしまうとは。会心の当たりでなくても入る。それを意識して、トレーニングを重ねてきた。きょうの2本は冬場にやってきた成果」と手応えを得た。

 試行錯誤が実を結んだ。「目線を戻す。後ろに残す。自分で気付いた。いろいろ試した。これかな、あれかな、違うな。その中の一つだった」。崩れていた下半身の動きを修正。「センバツから不調が続いていたけど、原因も分かった。焦る気持ちがなくなった。自信があった。予定通りのいい結果でした」と胸を張った。

 センバツ期間中は、宿舎のテレビでWBCの映像にくぎ付けになった。特に魅了されたのが、米国のホスマー(ロイヤルズ)。2次ラウンドのベネズエラ戦で決勝2ランを放った同じ左打ちの一塁手を参考に、打撃練習では「ホスマー」と声を発した。「メジャーリーグでホームラン王」の夢を描きながら、スイングを繰り返し、トンネルを抜けた。

 「これも一つの経験。これからそういうのが訪れたとき、対処できるいい引き出しが増えた」。高校通算最多とされるのが神港学園・山本大貴の107本。怪物が求める領域は、その枠に収まらない。(山崎 智)

最終更新:4/16(日) 6:03

スポーツ報知