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実写『美女と野獣』さらに進化した“野獣の魅力” 見た目は獣、中身は紳士

オリコン 4/15(土) 10:00配信

 ディズニー・アニメーションの傑作を実写化した映画『美女と野獣』(21日公開)。『ハリー・ポッター』シリーズで知られるエマ・ワトソンが美しく聡明なヒロイン、ベルを演じることでも話題の同作だが、あえて注目したいのが、彼女と心を通わせる“野獣”。実写化により内面がさらに掘り下げられ、ビル・コンドン監督やキャスト陣も絶賛するキャラクターができあがった。

【映像】山崎育三郎が歌う「ひそかな夢」

 “野獣”とは、傲慢な王子が魔女の呪いで変身させられてしまった姿。呪いを解くには誰かを心から愛し、そして愛されなければならないが、彼は「醜い野獣の姿を誰が愛してくれるのか」と自暴自棄になっている。

 実写化された同作では、アニメーション版では描かれなかった王子が野獣になる前の姿や、どんな経緯で呪いをかけられたのかが新たなシーンとして登場する。怒りの奥に悲しさと優しさを秘めた複雑な野獣を演じるのは、海外ドラマ『ダウントン・アビー』『レギオン』などに出演した英国人俳優ダン・スティーブンス。コンドン監督と過去作品で仕事をした経験からその表現力を買われ、野獣役に選ばれた。

 アニメーション版よりもさらに深みのある野獣を作り出すために、製作陣が特に重視したのは、人間と野獣の間の絶妙なニュアンス。最初こそ、短気で横暴でベルからも嫌悪されるような野獣だが、物語の進行と共に、彼が王子らしく教養があることや、ベルに優しく寄り添いエスコートする紳士らしい一面が描かれていく。

 演じるスティーブンスは「動物的な部分を減らして、獣の中に人間が囚われているという感覚を出すために、ちょっとした人間的なビートの数々を探していったんだ」と役作りのポイントを紹介。ワトソンとは何度か役作りについて深く話し合ったといい、「最終的に、この物語は醜い者と美しい女性を描いた物語などではなく、美と獣性を描いた物語であることに気づいたんだ。それは誰もが心の中に持っているものであり、誰もがその二面性のバランスを取りながら生きることを学んでいるんだ」と、同作で大きな“気づき”を得たことを明かした。

 劇中には、アニメーション版にはなかった野獣のソロ歌唱シーンも登場する。ベルを愛するがゆえに自分の想いを抑え、父親の元へ返そうと決心をした野獣が、城から去る彼女の姿を見つめながら、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケン氏が描き下ろした「ひそかな夢」を歌い上げる。もうベルの姿を見られなくなるかもしれないという気持ちから、城の高い塔の上から見送るように歌い上げる野獣の姿に、胸を打たれるシーンに仕上がり、コンドン監督は「塔を登ってゆきながら、同時に彼が心の底から歌うことが何よりも重要だった」と語っている。なお、プレミアム吹替版では野獣役の声優を山崎育三郎が務め、日本語で同曲を歌っている。

最終更新:4/15(土) 10:00

オリコン