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ディズニー・アニメーションの秘密兵器 「リサーチ・ライブラリー」に潜入

オリコン 4/15(土) 15:00配信

 ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』(公開中)が大ヒットとなっている中、東京・お台場にある日本科学未来館で8日から始まった『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』(9月24日まで)。ミッキーマウスの誕生作となった『蒸気船ウィリー』(1928年)にはじまり、『モアナと伝説の海』に至るまで、約90年にわたるディズニー・アニメーションに関する原画やスケッチなど約500点が“来日”。歴史的にも価値の高い手描きの原画やスケッチが世の中に公開されることは非常に珍しく、展示されるもののうちほとんどが日本初公開ということもあって、注目を集めている。今回の展示物がどこから来たのか…といえば、それはもちろんアメリカ。「ウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリー(以下、ARL)」だ。

【動画】秘密兵器「ARL」に潜入

 米ロサンゼルスにあるARLは、ディズニー・アニメーション・スタジオの芸術的遺産の保存・保護を目的とした施設。ディズニー・アニメーションが制作した作品のコンセプトアートやスケッチ、マケット(キャラクターの立体化、造形作品)、原画、セル画、そして近年の3DCG作品に関する各種データなど、約6500万点以上(!)を収蔵し、増え続けている。セキュリティーの関係上、ディズニーとピクサーのスタッフ以外は入ることができない、外観の撮影も一切禁止されている、まさに“ディズニーの秘密兵器”。

 自身もアーティストであったウォルト・ディズニーの「作品を残し、維持するということが後世の作品へのインスピレーションやアーティストたちの教育に非常に重要だ」という精神を受け継ぎ、ミッキーマウスの誕生から今日現在に至るまで、ディズニーの歴史を大切に保管しているのだ。

 一方で、今、資料のデジタル化を進めているところ。ディズニーやピクサーのスタッフは自分のパソコンから資料の検索・閲覧ができ、そのイメージブラウザーを「ジェム(宝石)」と呼んでいるという。

 館内を案内してくれたフォックス・カーニーさんは、「作業しながら、すぐに『見たい!』という時にデジタルによる検索ほど効率的なものはないですよね。そして、ここに来れば、本物に触れることもできます。なにげなく目に入ったもの、手に取ったものからひらめきが生まれることもあるでしょう。アーティストたちの仕事のすべてがディズニーの財産。そのためにこの施設はあるのです」と誇らしげに語っていた。

 約6500万点以上の中から厳選された約500点が展示される『ディズニー・アート展』では、『蒸気船ウィリー』にはじまり、世界初の長編カラーアニメーション『白雪姫』(1937年)、『ダンボ』(41年)などの初期の作品から、『アナと雪の女王』(2013年)、『ズートピア』(16年)、『モアナと伝説の海』に至るまで、ディズニー・アニメーションの創造性の追求と技術革新の歴史をひも解いていく。今回の企画展では、単にディズニー・アニメーションの過去作品を楽しめるだけではなく、制作過程のバックヤードをツアーしているような体験ができる内容となっており、約90年を5つのゾーンに分け、各作品の制作プロセスを見ながら時代を追いかけていく展示演出がなされている。

■『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』概要
会期:4月8日(土)~9月24日(日)
開館時間:前10:00~後5:00※入場券の購入および会場への入場は閉館時間の30分前まで
休館日:火曜※5月2日、7月25日、8月1日、8日、15日、22日、29日は開館
入場料(当日):大人(19歳以上)1800円/小学生~18歳以下1200円(土曜は1100円)/3歳~小学生未満600円

最終更新:4/15(土) 15:00

オリコン