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【みのもんたコラム】東京五輪後「新しい日本のカタチ」に期待

スポーツ報知 4/16(日) 12:02配信

 毎年、春になると、新入社員の頃を思い出すんだよね。1964年、私が大学生の頃、東京五輪があって日本中が沸いた。今でもはっきり覚えているよ。景気はどんどん良くなって、世の中は希望にあふれていたね。就職活動もしたね。本当はTBS志望だったけど、縁があって文化放送への入社が決まった。土居まさるさんら先輩にいろいろ教えてもらいながら、仕事を覚えるのに必死だったけど、まずは先輩のマネすることから始まったね。

 事件・事故、政治、経済、スポーツ、芸能…。アナウンサーは世間で話題になっていることに関心を持って、自分なりの言葉で伝えないといけない難しさがある。アンテナを高くして新聞、テレビ、週刊誌から情報を得て取材しての繰り返しだったね。

 若手は深夜放送に起用されて体力勝負だったね。午後6時にスタジオに入って打ち合わせをして、本番まで放送内容を確認してね。帰路に就くのは明け方だった。知らないことだらけだから大変だったけど、自分で選んだ仕事だし、やりがいはあったね。上司にしかられたりもしたけれど、私には「鈍感力」があったのかもしれないね。お陰さまで大きな病気をすることなく、ここまでやってこられた。周りの人には感謝の言葉しかないよ。

 職業を変えようと思ったことはあまりなかったな。自分の選んだ仕事に就くことができたから、最後までやり遂げようと思って、幸せなことに、今もその仕事をさせてもらっている。3年、5年、7年ごとに自分のやってきた仕事はどうだったのか点検してきた。そうすると、新しい方向性が見えたりしていろいろな発見があったね。

 昔は働けば働くほど賃金も上がる、とみなが思っていた。1980年代にはバブルもあってお金持ちが増えて、何でも手に入るようになった。でも、今は、人口も減って、なかなか昔みたいに賃金も上がらないよね。私は先も短いけど、若い人たちには期待しています。2020年東京五輪・パラリンピックが終わった後は「不景気になる」と言われているけど、また新しい日本のカタチが見られるような予感があります。(フリーアナウンサー)

最終更新:4/16(日) 12:04

スポーツ報知