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熊本地震から1年 支援に感謝 旬届け 熊本・JAかみましき

4/15(土) 7:00配信

日本農業新聞

 旬の味、全国に届け。熊本県のJAかみましきは14日、スイカの出荷ピークを前に、出発式を益城町の選果場で開いた。熊本地震の発生から、ちょうど1年。苦しみを乗り越えて営農を継続し、今年は例年より糖度の高いスイカを送り出す。参加者は、亡くなった人に哀悼の意をささげるとともに、復興を強く誓った。16日には東京と大阪のスーパーで即売会を開く。

 地震で37人が犠牲になった益城町。JA西瓜(すいか)部会の農家には家族を亡くした人もいた。出発式には農家やJA役職員、流通関係者らが参加。全員で黙とうをささげ、運送ドライバーにスイカを手渡した。

 西瓜部会の稲富高徳部会長は、全国からの支援に感謝し、「スイカは交配と着果が全て。勘とタイミングが狂うといいものはできない。だから皆、家がつぶれても家族を失っても畑に行き、スイカと向き合ってきた」と生産者一人一人の責任感の強さを代弁した。本震では、選果場も被害を受けた。JA職員と農家が総出で3日間、人力で選果して出荷を絶やさず、産地を守り続けた。農家の努力に天気も味方し、糖度は平年より1以上高いという。

 出荷ピークは4月下旬から。今年産の出荷量は前年並みの約3500トンを計画する。食味、玉太りも良く市場評価は高い。JA熊本経済連は「前年に比べ数量は多いが単価高で推移している」。取引する丸協青果(名古屋市)の内田稔営業部長は「復興を応援したいと益城産を欲しがる量販店が多い」と明かす。

日本農業新聞

最終更新:4/15(土) 7:00
日本農業新聞