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来週、JRの新タワー誕生。リニア開業に向け名古屋駅はどこまで変わるのか

ニュースイッチ 4/15(土) 10:31配信

経済活性化も、栄との共存や東京との差別化など課題多し

  名古屋駅周辺の再開発が節目を迎えている。JR東海は駅前の新たな顔となる高さ220メートルの複合ビル「JRゲートタワー」を17日に全面開業する。名古屋鉄道も南北400メートルの大規模ビルを建設する再開発計画を公表しており、2027年のリニア中央新幹線品川―名古屋間開業に向けて名古屋がさらに変わろうとしている。

 「人の流れやビジネスのあり方が変わった」(山口千秋名古屋駅地区街づくり協議会会長=東和不動産社長)。名駅再開発の先鞭(せんべん)をつけたのは、JRセントラルタワーズ。

「17年前と全く違う姿になった」

 JR東海が国鉄分割・民営化による1987年の発足後の目玉として90年に計画を公表し、00年に開業。07年にはトヨタ自動車をはじめとする大手企業が入居する高さ247メートルのミッドランドスクエアも開業し、大量の人の流れをもたらした。

 さらに15年には名駅地区の草分け的存在の大名古屋ビルヂングが建て替え工事を完了したほか、日本郵便のJPタワー名古屋が完成。16年にはホテルやシネコンなどが入居するシンフォニー豊田ビルが開業した。

 この結果、JRセントラルタワーズの中核であるジェイアール名古屋タカシマヤは14年度に以前からの繁華街である栄地区の松坂屋名古屋店を売上高で抜き、地域一番店となった。16年度の売上高は1286億円で、JRセントラルタワーズが開業した00年度の608億円から倍増した。

 地価も上昇している。名駅のある名古屋市中村区の商業地の1月1日時点の公示地価は、前年比10・1%上昇。最高地点の名古屋近鉄ビル(中村区名駅1の2の2)の1平方メートル当たりの地価は1050万円で、前年比12・3%上昇した。

 ジェイアール名古屋タカシマヤの開業に携わった田中君明JR東海取締役専務執行役員は「名駅は17年前と全く違う姿になった」と感慨深げに振り返る。

 17日に全面開業するJRゲートタワーについて、田中取締役専務執行役員は「リニアのゲートが開くという意味を名称に込めた」と明かす。同タワーは地上46階、地下6階建てで、リニア中央新幹線の名古屋新駅に最も近いビル。地下5・6階は新駅の一部となり、改札を設置する予定。

 JR東海グループのホテルや商業施設「タカシマヤゲートタワーモール」のほか、家電量販店が入居し、JRセントラルタワーズと2―15階を連絡通路で結び、一体運営して一大商業拠点とする。タカシマヤゲートタワーモールは開業2年目以降、年間平均売上高337億円を見込む。

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最終更新:4/15(土) 10:35

ニュースイッチ