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団長安田、「HIROとクロちゃんより、娘2人に挟まれていたい」

朝日新聞デジタル 4/15(土) 11:11配信

【連載】パパって楽しい

 HIROとクロちゃん。普段は2人の大男に両脇を固められて漫才をする安田大サーカスの団長安田さんも、家に帰れば6歳と4歳の女の子を両腕に抱えるお父さん。「どっちに挟まれるのがいいかって、そりゃ娘ですよ! 比にもならないです!」と声を大にして言う。

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 娘からも「だんちょー」と呼ばれているため、団長は、外でも家でも「団長」だ。「嫁が僕をそう呼ぶので、娘にも呼ばれたくて赤ちゃんのころから『だんちょう、だんちょう』って教えてました。初めて呼んでくれたときはうれしかったですね。たどたどしい感じもめっちゃかわいくて!」

 熱い男・団長は、幼稚園に通う娘のマラソン大会も全力応援。「長女と一緒にいっぱい練習したから、応援に熱が入っちゃって。『行けー! 追えー!!』とか叫びつつ、気がついたらスタートからゴールまでムービー撮りながら伴走してました。次の年から事前に配られるプリントに『保護者の伴走禁止』の一文が加わってたんですが、たぶん僕のことやと思います」

 入園式では撮影に集中しすぎて、気がつけばみんなの前で話をする園長のほぼ真横から娘のベストショットを狙っていて、妻に渋い顔をされた。「幼稚園ではもう、『あの人はそういう人や』みたいな扱いです。遠足で水族館に行ったときも、娘や周りの子たちの写真を撮りまくって、現像したものをみんなにあげてましたし。ただ、この春から長女も小学生。小学校ではそういう行動は控えるつもりです」

 その熱さで常に一家を引っ張っている……わけではなく、「図式で言うと、嫁がいて、その下に僕と子どもが横並びでいる感じ」と笑う。「引っ張るつもりでいたんですけど、結婚して子どもが生まれたら、子どもの成長と共に嫁の母としての成長が著しくて、気がついたら僕しょっちゅう怒られてる。嫁はそれまで人に怒ることってなかったらしくて、人生で一番怒ってる相手が僕。でも『こんなに怒られるのオレだけか~』と思うと、それはそれでうれしいんですよね」

 妻に怒られるようになったきっかけは、「子どもの反面教師として、悪い見本を示すため」だった。「注意する側って、その注意した行動ができなくなるじゃないですか。だから僕があえて悪さして、娘に注意させることで『こういうことしたらあかんよ』って教えようと思って始めたんです。そしたらすっかり『団長はそういう人』みたいな立ち位置に……。今日もね、なんか取ってもらったときに黙ってたら『ありがとうは?』って下の子に言われました。『そんなんええやん』って答えたらすぐにママに密告ですよ。『人の悪いとこ探して言うのって性格悪いで!』って言ってみたら、それも即、報告。今、そんなんばっかりです」と肩を落とす。

 とはいえ、スポーツ万能の団長は頼りがいのある先生として慕われていて、娘の水泳教室の昇級試験前は集中的に練習につきあい、自転車にも乗れるようにしてあげた。「とにかく、何でもいいから運動はさせたいと思っています。スポーツは悔しさもうれしさも味わえるし、人と戦うことも助け合うことも、乗り越えなきゃいけない壁も、いっぱい経験できるから」

 子どもが生まれて一番変わったことは、まっすぐ家に帰るようになったこと。「大阪で仕事のときなんかは、新幹線の最終が気になります。生まれるまでは生活の中にずっと子どもがいるなんて想像できなかったから、かわいがれるか心配やった。でも、生まれてみたら初体験の連続がおもしろくて。……パパって、楽しいですよね」

(聞き手 渡部麻衣子 / 朝日新聞デジタル「&M」)

朝日新聞社

最終更新:4/15(土) 11:11

朝日新聞デジタル