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総工費600億円以上、工期20年… 地震から1年、前代未聞の大修復が始まる熊本城を取材

4/15(土) 21:33配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 震度7を観測した熊本地震で、多くの人々が心を痛めたのが、熊本のシンボルでもある熊本城への被害だった。石垣は崩れ、天守閣の瓦も落ち、日本三名城にも数えられる、美しい城は見る影もなくなってしまった。それでも地震直後には修復費として日本財団が30億円の寄付を発表したほか、全国から寄付金が寄せられるなど、名城の復活を望む声は止まない。

 あれから1年、復活へ向けた動きが本格化してきた熊本城。今回、テレビ朝日の小松靖アナウンサーとアシスタントの黒田凛が、市の全面協力のもと特別に許可を頂き取材した。

 桜が満開の二の丸公園から、震災以降は立ち入り禁止となっている城内に入る。「西大手櫓門」に向かうと、さっそく崩壊したままの石垣と櫓が目に飛び込んでくる。案内してくれた熊本城総合事務所の的場弘二さんによると、「14日の前震の時には何ともなかったが、本震でこのようになってしまいました」。

 さらに城内を進み、「数寄屋丸二階御広間」の前へ。石垣が崩れた影響で撓んだ建物には、ひびが入っていた。

 そして、被災者を勇気づけてきた「飯田丸五階櫓」の前へ。地震により、ほぼすべての石垣が崩れたにも関わらず、隅の石垣が柱状が残って建物を支えたため、櫓全体の崩壊が免れた。このことから、この石垣は「奇跡の1本石垣」と呼ばれ、懸命に前に進む被災者たちの象徴として知られるようになった。しかし危険な状態であることに変わりはなく、地震から2ヶ月後、鉄のアームで櫓を補強している状態だ。これから始まる修復では、櫓を一度解体・保存しておき、石垣を下からもう一度積み直すという。

 修復に当たる大林組の土山元治・熊本城工事事務所長は「崩れかけた木造の建物をこのように支えるのは始めて。あれだけ頑張っていただいた石垣なので、崩れないよう、慎重を期して保護しながら作業を行う」と話す。実は土山さん自身も熊本県の出身だ。

 本丸に入る前に的場さんが「是非見てほしい」と案内してくれたのが、撮影ポイントとしても知られる「二様の石垣」だ。地震の揺れの影響で、石垣の中腹が内側から膨らんでいるように見える。土山さんによると、コンピュータで解析、内部の状況をシミュレーションして危険度を推定、今後の修復方法を検討していくという。場合によっては石垣を一度全て解体し、もう一度積み直す可能性もゼロではないという。

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最終更新:4/15(土) 21:33
AbemaTIMES

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