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<我孫子女児殺害>保護者会長の男逮捕 死体遺棄容疑で 殺害にも関与か

千葉日報オンライン 4/15(土) 13:05配信

 千葉県我孫子市北新田の排水路脇で、ベトナム国籍の松戸市立六実第二小学校3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体で見つかった殺人・死体遺棄事件で、我孫子・松戸東署合同捜査本部は14日、死体遺棄容疑で、近くに住む自称不動産賃貸業、渋谷恭正容疑者(46)を逮捕した。渋谷容疑者はリンさんが通っていた小学校の保護者会の会長を務めていた。捜査本部によると、渋谷容疑者は黙秘しているという。捜査本部は渋谷容疑者の事件当時の足取りや動機を捜査するとともに、殺人容疑についても慎重に調べる。

 逮捕容疑は3月24日午前8時5分ごろから同月26日午前6時45分ごろまでの間、我孫子市北新田の利根排水機場付近の排水路の橋の下に、リンさんの遺体を遺棄した疑い。

 捜査本部は遺体が遺棄されていた場所や、リンさんのランドセルなどが見つかった茨城県側の利根川河川敷などの現場資料の分析などを進め、渋谷容疑者を割り出した。捜査本部は渋谷容疑者が所有する車2台を押収。犯行には車が使用されたとみて、殺人容疑も視野に動機などを追及する。

 渋谷容疑者の自宅は東武野田線六実駅前のアパートで、リンさん宅からは約300メートル。捜査本部によると、渋谷容疑者は独身。近隣住民によると、渋谷容疑者はこのアパートのオーナーで、中国人女性と小学生の子ども2人の4人暮らし。保護者会の会長で、リンさんの通学路で見守り活動をしていた。事件後も活動を続けていたという。

 捜査本部によると、リンさんは修了式だった3月24日午前8時ごろ、松戸市六実5丁目の自宅を出て、直線距離で約600メートル離れた小学校に向かったが登校せず行方不明に。学校は同8時40分ごろ、リンさんが登校していないと父親に連絡。父親は同11時半ごろ、近くの交番を通じて松戸東署に捜索願を出した。県警はすぐにリンさんの行方を捜索したが見つからず、リンさんは26日午前6時45分ごろ、我孫子市北新田の排水路脇の草むらで死亡しているのが見つかった。自宅と遺棄現場は約10キロ離れていた。

 リンさんのランドセルと本人のものとみられる衣服などは、遺棄現場から約20キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷で見つかった。自宅の防犯カメラに家を出る様子が写っていた以外、通学路周辺のカメラに姿は写っていなかった。

 リンさんはベトナム国籍の両親と弟の4人暮らし。2015年12月に川崎市から松戸市に転居してきた。

 捜査本部は14日、ベトナムにいるリンさんの父、レェ・アイン・ハオさんに国際電話で渋谷容疑者の逮捕を伝えた。ハオさんは声を震わせながら「ありがとう」と答えたという。

◆我孫子女児殺害事件の経過

3月24日午前8時ごろ レェ・ティ・ニャット・リンさんが登校のため松戸市の自宅を出る
      8時40分ごろ 小学校が「登校していない」と父親に連絡
      11時半ごろ 父親が松戸東署に捜索願
  26日午後6時45分ごろ 我孫子市の排水路脇で遺体発見
    午後 千葉県警が殺人事件と断定、捜査本部設置
  27日  死因は窒息死の可能性と判明
      茨城県坂東市の利根川河川敷でランドセル発見
4月 5日  リンさんの通った小学校で始業式
  14日  死体遺棄容疑で近所に住む松戸市の渋谷恭正容疑者(46)を逮捕

最終更新:4/15(土) 13:05

千葉日報オンライン