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特産柿で酢造り 平核無柿の規格外使い、能登町の農家

4/15(土) 1:20配信

北國新聞社

 能登町特産の平核無柿(ひらたねなしがき)の生産農家が、柿を発酵させた果実酢「柿酢」の商品化に取り組んでいる。酸味と、ほのかな甘みが楽しめる味わいで、地元旅館が料理の味付けに使い始めたほか、道の駅などで販売が予定されている。細かな傷や形の悪さから捨てていた規格外品の有効活用を図るとともに、新たな能登土産を目指す。

 柿酢の商品化を進めている西中農園(能登町松波)は、同町国重の畑で、平核無柿の木約600本から年間約15トンを収穫している。平核無柿は渋柿であるため、渋抜きした「さわし柿」として販売している。毎年2割ほどを規格外品として廃棄しており、柿酢に加工して利用することにした。

 西中宏美代表(49)によると、柿は表皮に発酵を促す酵母菌が多く付着しているため、酢を造るのに適しており、半年ほど発酵させれば出来上がる。金沢市の酢造会社「今川酢造」に加工を委託し、昨年11月に収穫した柿約1トンから柿酢118リットルが仕上がった。

 柿酢は、同町越坂の旅館「百楽荘」の調理で使われている。柿酢は、はちみつや水で薄めると、飲んで味わうこともでき、西中農園は瓶に詰め、町内の道の駅「桜峠」や、JA内浦町の農産物直売所「おくのといち」などに並べる。

 西中代表は「将来的には町内の農家に柿酢造りを広めて生産量を増やし、新たな特産品にしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/15(土) 1:20
北國新聞社