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才能伸ばす「教室」に 現代美術展、3高校の生徒鑑賞

北國新聞社 4/15(土) 1:20配信

 金沢市の石川県立美術館と金沢21世紀美術館で開催中の第73回現代美術展(一般財団法人県美術文化協会、本社など主催)に14日、県内の高校3校の生徒が団体鑑賞に訪れ、地元で活躍する作家たちの秀作に目を凝らした。展示作の技法を取り入れようと意欲を示す生徒もおり、会場は若い才能を伸ばす「教室」になった。

 小松市立高と辰巳丘高、県工高で美術や工芸などを学ぶ生徒計約260人が見学した。

 小松市立高の生徒に対し、同校非常勤講師の古澤洋子さん(県美文協理事・日本画)が「目で見た物をそっくり描くだけでは面白くない。心に映ったことを表現してほしい」と呼び掛けた。2年の坂上凜香さんは「顔料を盛り上げて立体的に見せる作品の迫力がすごかった。自分も挑戦したい」と意欲をみせた。

 辰巳丘高3年の辻綾乃さんは「水面に映った風景を描いた作品など、自分では思い付かない構図が印象に残った。制作の参考になった」と話した。

 工芸と洋画の作品解説も行われた。工芸を担当した県美文協理事の百貫俊夫さんは「模様は直線と曲線を組み合わせるとパワーが出る」と指摘した。洋画を解説した県美文協委員の五味祥子さんは、桜の前でたたずむ女性を鉛筆のみで描き上げた作品について「ピンク色がなくても表現できるという発想が素晴らしい」と強調した。同展は16日まで。

北國新聞社

最終更新:4/15(土) 1:20

北國新聞社