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楽天“長袖の釜田”が1勝 血行障害に悩む苦労人

日刊スポーツ 4/15(土) 7:46配信

<楽天3-2日本ハム>◇14日◇Koboパーク宮城

 「長袖の釜田」が、今季1勝目を挙げた。楽天釜田佳直投手(23)が、本拠地初のナイターで今季初のお立ち台に上がった。「内容としては全然納得していない。次の試合はしっかり投げたいなと思います。先発ローテの中で1人勝てていなくて、その中で勝てたことは良かった」。5回5安打2失点。苦笑いを浮かべていた。

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 2、5回には2死からソロを浴びた。1点ビハインドの3回には3四球が絡み、2死満塁のピンチを招いた。その瞬間、オフの自主トレをともにするヤンキース田中の姿を思い出した。「いい成績を残している選手は、どんな場面でも動じない」。フルカウントからの8球目。自信を持って投じたスライダーで二ゴロに片付けた。大量失点を防いだ後の額には大粒の汗。長袖でぬぐった。

 寒いから、だけではない。あえて袖の長いものを着る。手術の後遺症だった。14年に右肘トミー・ジョン手術を経験。以降、患部から手首にかけて血行障害に悩まされてきた。ピッチングはもちろん、夏場や気温が上昇した際でも、就寝時もだ。「朝起きて動かなくなっているかも。寝ている時は、状態が見られないですから」。袖の長さは、野球人生を左右するほどの問題だった。

 1度だけ、挑戦した。2月、久米島春季キャンプを終え沖縄・金武町での春季練習。半袖でウオーミングアップに参加したが、すぐにやめた。「やっぱり僕は長袖ですね」と笑った。常に恐怖と隣り合わせ。そのはざまで真剣勝負を生き抜く男。チームの首位キープに貢献する働きだった。【栗田尚樹】

最終更新:4/15(土) 8:35

日刊スポーツ

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