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世界で急増 企業も注目のコワーキングスペースの使い勝手

日刊ゲンダイDIGITAL 4/16(日) 9:26配信

 自宅でもよし、カフェでもよし。いろいろな働き方を受け入れ、社外での仕事を認める企業が増えている。そんな中、注目されているのが「コワーキングスペース」だ。

「共に働く場所」を意味する英語で、知らない人とオフィスをシェアする場所のこと。開放的な事務スペースを中心に、会議室やキッチンなどを備えているケースもある。「ノマドからの卒業」の著者で、コワーキングスペースに詳しい人材育成コンサルタントの渡邉雅也氏に聞いた。

■レンタル、シェアとの違い

「米サンフランシスコで発祥した5年後の2010年、神戸と東京でオープンして以来、コワーキングスペースは大流行。全世界で1万1300カ所以上、日本では600カ所ほどあるといわれています」

 フリーランス、会社員を問わず誰でも利用できる。多様な業種の人が交流することで、新しいアイデアが生まれたり、足りない知識や技術を補ったりする相乗効果が期待できるとされるが、レンタルオフィスやシェアオフィス、電源やネットを使えるカフェとは、どう違うのか。

「一般的にレンタルオフィスは個室、シェアオフィスは仕切りがあり、それぞれ専有できます。しかし、コワーキングスペースは空間全体が共有スペースなので、基本的にはひとりの専用スペースがありません。そこが一番の違いです」

 カフェとの最大の違いは、滞在時間を気にせず利用できること。運営業者によっては、固定席を設けているケースもあるという。

 利用方法や料金は?

「月額会員になって定額利用する方法と、『ドロップイン』と呼ばれる、その都度利用する方法があります。月額料金の相場は1万~数万円、ドロップインは1日1000~2000円程度。月額会員は審査などの手続きが必要。ドロップインは身分証明書の提示を求められることがあります」

 サラリーマンでも、職場以外の交流を広げたい人にはうってつけか。職場や家庭の事情などで働き方を模索している人にもいいだろう。

「起業や副業でビジネスを始めようとする方にとっては、低料金で会議室や作業場が確保でき、人と情報も集まる。活動の拠点として魅力的です」

■ヤフーは自社オフィス内で展開

 大手企業も注目する。「ヤフー」は自社オフィス内に、中学生以上であれば誰でも自由に使えるコワーキングスペースを昨年11月にオープン。1日利用のみだが、現在無料キャンペーン中だ。スペース内は広く、デスクやWi-Fiは無料。同社の社員食堂やカフェも、料金を払えば使える。

 なぜ社外の人も受け入れる場所をつくったのか。

「社員が、異なる価値観を持つ方と接することで刺激を受けたり、イノベーションが起きたりすることを期待しています」(ヤフー広報担当者)

 運営業者によって、それぞれ雰囲気や条件などが違う。1日利用や見学などでチェックして、「自分の仕事や価値観とマッチするスペースを選ぶのがポイント」だという。

最終更新:4/17(月) 16:30

日刊ゲンダイDIGITAL