ここから本文です

「忠犬タロー物語」後世に 石岡駅前に銅像完成 茨城

産経新聞 4/16(日) 7:55配信

 17年にわたって駅で飼い主の女の子を待ち続けた「忠犬タロー」と親しまれる犬の銅像が完成し、JR石岡駅西口前の広場(石岡市国府)で15日、除幕式が開かれた。

 タローは昭和39年、旧鹿島鉄道で市内の幼稚園に通う飼い主の女の子と石岡駅ではぐれた。迷い込んだ市立東小(同市旭台)で飼われ、児童らにかわいがられていたが、毎朝、毎夕、学校から石岡駅まで約2キロの道のりを往復し、女の子を待ち続けた。再会を果たせず、56年に息を引き取るが、タローのけなげな姿はメディアや書籍に取り上げられ、歌も作られた。

 このタローの「物語」を後世に伝えようと、市民グループが銅像の設置を計画し、平成26年8月から募金を呼びかけ、約500万円が集まったという。

 15日の式典には地元の市民ら約300人が出席。飼い主が通っていたという石岡善隣幼稚園(同市国府)の園児らが、タローの実話に基づいて作られた「ここで君を待ってるよ」を合唱し、銅像の完成を祝った。

 銅像は高さ約80センチ、幅約170センチで、同市国府に住む彫刻家の平田寿一さん(72)が制作。2人の児童と一緒にいるタローが表現されている。平田さんは「石岡のシンボルになり、動物愛護の精神が根付いてほしい」と話した。

 タローが東小にいたときに校長を務めていた橋本千代寿さんは「皆さんの力で立派な像ができてありがたい。タローを思い、動物を愛し、温かい世の中になれば」と語った。(海老原由紀)

最終更新:4/16(日) 7:55

産経新聞