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“ハリケーン・ヒラノ”美宇がアジアの新女王!中国選手研究して磨いた超スピード

スポーツ報知 4/16(日) 5:03配信

◆卓球 アジア選手権第7日 ▽女子シングルス決勝 平野美宇3―0陳夢(15日

 世界ランク11位で全日本女王の平野美宇(17)=エリートアカデミー=が、女子シングルス決勝で同5位の陳夢(中国)を3―0で破り初優勝を果たした。日本勢の同種目優勝は1974年の枝野とみえ、96年の小山ちれに続き3人目。準決勝で同2位の朱雨玲に3―0と最強中国勢を連破した。

 新女王が誕生した。平野は決勝で世界ランク5位の陳夢を圧倒し、3―0のストレートで破ると両手を上げてピョンピョンと跳びはねた。前日の14日に17歳の誕生日を迎えたばかり。日本勢として21年ぶりにアジアの頂点に立ち「これが現実か分からない。常に先手を取れた。すごくいい卓球ができた」と喜んだ。

 世界を驚かせた2日間だった。14日の準々決勝では世界ランク1位でリオ五輪金メダルの丁寧に2ゲームを連取されたが逆転。この日の準決勝では、14年仁川アジア大会で初対戦時に1ゲームも取れなかった同2位の朱雨玲に、力強いサーブで主導権を握りストレート勝ち。日本人選手がシングルスで世界トップの中国人選手から1大会で3勝したのは、日本協会関係者も「近年では記憶にない」と語る歴史的な快挙だ。平野も「調子が良かっただけでは中国選手に3回も勝てない」と自信を深めた。

 完全アウェーの本場・中国で与えたインパクトは計り知れない。国際卓球連盟は公式サイトで「“ハリケーン・ヒラノ”のスピードは中国人選手を置き去りにした」と伝え、国営通信新華社も「中国がアジア選手権で独占していた女子シングルスのチャンピオンの座を奪われた」と報じた。敵将の孔令輝監督も「世界選手権までに彼女の強さを研究しなければならない」とショックをあらわにした。

 代表入りを逃した昨夏のリオ五輪は補欠として現地に同行した。練習をともにしながら試合をスタンドで観戦する悔しさをバネに、昨年10月の女子W杯で日本勢として初めてシングルスを制覇。その後は中国超級リーグに参戦して経験を積み、今年1月の全日本選手権では史上最年少Vと成長が止まらない。5月の世界選手権(ドイツ)、そして20年東京五輪での金メダルも夢物語ではなくなった。

 ◆平野 美宇(ひらの・みう)2000年4月14日、静岡・沼津市生まれ。17歳。東京・大原学園高に在学中。エリートアカデミー所属。全日本選手権女子シングルスで10歳だった11年に白星を挙げ、同学年の伊藤美誠とともに福原愛が持っていた最年少勝利記録を塗り替えた。今年史上最年少優勝を達成。16年10月の女子W杯では日本勢として初めてシングルスを制した。リオ五輪は団体の補欠として現地入り。

最終更新:4/16(日) 5:03

スポーツ報知