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美宇、中国選手3連破で初V!世界1、2、5位食った 大会最年少女王に

スポニチアネックス 4/16(日) 7:00配信

 ◇卓球・アジア選手権 女子シングルス決勝 平野3―0陳夢(2017年4月15日 中国・無錫)

 女子シングルス決勝で世界ランク11位の平野美宇(エリートアカデミー)が世界ランク5位の陳夢(中国)を3―0のストレートで下し、初優勝した。前日の準々決勝ではリオデジャネイロ五輪金メダリストで世界1位の丁寧、この日の準決勝で同2位の朱雨玲(ともに中国)と強豪選手を連破する快進撃。日本勢の同種目優勝は3人目で、17歳は大会最年少記録となった。

 陳夢のボールがアウトとなったのを見届けると両手を上げて跳びはねて喜んだ。17歳になったばかりの平野は「これが現実か分からない」とびっくり。1月の全日本選手権を制して約3カ月。今度は本場、中国での大会で日本人としてこの種目21年ぶり、しかも、大会最年少で頂点に立った。

 平野がポイントを奪うたび、会場を埋め尽くした観客の「加油」(頑張れ)の声が小さくなった。完全アウェーの決勝で世界5位を圧倒。相手の強打にも体の軸をぶらさず対応し、相手を上回るスピードで追い詰めた。サーブでも優位に立ちパワフルなフォアハンドで何度もラリーを制した。

 誕生日を迎えた14日の準々決勝ではリオ五輪で金メダルを獲得した女王丁寧を最終5ゲームまでもつれる接戦で破った。準決勝は世界2位の朱雨玲にストレート勝ち。「調子が良かっただけでは中国選手に3回も勝てない」と強豪を連破して自信を深めた様子だ。

 屈辱を力に変えた。リオ五輪では代表入りを逃し、幼少時からコンビを組む伊藤美誠に水をあけられ、一念発起した。悩んだ末に相手のミスを待つ卓球から攻撃的な卓球にシフトした。昨年10月にはW杯で中国勢以外では初めて、しかも最年少の16歳で優勝。その後、中国のスーパーリーグに参戦。同国トップレベルの選手と連日のように試合や練習を重ね力を付けた。中国女子の孔令輝監督は「我々のトップ選手を連続で破ったことは才能の証明だ。彼女の技術は明らかに上回っていた」と驚きを隠さなかった。

 日本の新たな才能に危機感を示す王国を横目に平野は無邪気。両脇に中国選手を従えての表彰台で君が代を聴き「いつも中国国歌が流れるのに聴き慣れているので、日本の国歌が流れて凄く新鮮」と笑った。「この調子を維持したい」。5月29日開幕の世界選手権(ドイツ)へ弾みをつける優勝は20年東京五輪金メダルへの一歩となる。

 ▽卓球アジア選手権の日本人優勝 現在のアジア卓球連合主催大会となった72年北京大会以降、女子シングルスでは今大会の平野が3人目の快挙。過去に74年横浜大会に枝野とみえ、96年カラン大会に小山ちれが優勝している。男子は72、74年に長谷川信彦が連覇を果たしている。

 ◆平野 美宇(ひらの・みう)2000年(平12)4月14日、静岡県生まれの17歳。3歳の時、母・真理子さんが指導していた卓球クラブで競技をスタート。4歳2カ月で全日本選手権バンビの部(小2以下)に出場した。小3時に全日本選手権カブの部(小4以下)シングルスで優勝。今年1月の全日本選手権シングルスを16歳9カ月の最年少で制した。1メートル58、右利き。

最終更新:4/16(日) 10:15

スポニチアネックス