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小3女児遺棄 保護者らの動揺続く… 16日に説明会「子供にどう伝えれば」 千葉

産経新聞 4/16(日) 7:55配信

 松戸市の小学3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体でみつかった事件で、近所に住む男が逮捕されて一夜明けた15日、リンさんが通っていた松戸市立六実(むつみ)第二小学校の保護者からは依然、不安の声が聞かれた。

 「不安がないと言ったら嘘になる」(リンさん自宅そばに住む主婦)。保護者らの動揺は深まったままで、子供たちの歓声が戻る「日常」を取り戻すには時間がかかりそうだ。

 リンさんが通っていた同小ではこの日早朝から、子供たちが少年野球の練習でボールを追いかけていた。事件が起きる前の週末の光景を取り戻したかのようにも見える。しかし、逮捕された渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)はリンさんと面識があったとみられることから、地域の人たちの受けた衝撃は大きい。

 同小に児童を通わす母親は「『知らない人についていってはいけない』とは言い聞かせていたが、見守る立場の人が犯人だったことはショックだ」と頭を抱える。

 松戸市教委の発表によれば、渋谷容疑者は昨年度から同小の保護者で作る「二小会」の会長を務め、今年度も継続する予定だった。数年前から、通学路のなかでも交通量の多い見守りポイントに立つボランティア活動に積極的に参加していた。

 昨年6月には、同小校長の推薦に基づき、市の委嘱を受けて少年補導員にもなっていた。駅やゲームセンターで子供たちに声掛けをして非行防止につなげるなどの活動歴もあり、地域防犯活動の担い手としての顔を持っていた。“異なる顔”を持つ渋谷容疑者の逮捕で、「子供にどのように伝えれば…」と、悩みを打ち明ける保護者もいる。

 こうした状況を考慮し、同小ではこの日、教職員を学校に待機させ、保護者らからの問い合わせなどを受け付けるカウンセリング体制を敷いた。16日夕には保護者説明会を開き、保護者らに事件の経緯や疑問などに対応する。

 松戸市の伊藤純一教育長も14日に行った記者会見で、「一日も早く、普段の生活に戻ってほしい」と指摘。児童や保護者に動揺が広がっているとの認識を示しており、保護者らの心理的負担をいかに取り除けるか、優先課題として取り組んでいく方針だ。

最終更新:4/16(日) 7:55

産経新聞