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阪神・福留、魂のダイブ!奮わぬ虎に背中で喝「1つでも、やれることをやろうと」

サンケイスポーツ 4/16(日) 7:00配信

 (セ・リーグ、阪神1-7広島、5回戦、広島3勝2敗、15日、甲子園)魂のダイブや! 阪神・福留孝介外野手(39)が、広島戦の三回二死一、三塁の場面で、菊池の右翼線付近への飛球にためらうことなくダイビングした。6点ビハインドの劣勢の中、主将が気迫のプレーでチームを鼓舞。連勝は4で止まったが、これぞ金本猛虎の象徴。16日の第3戦で首位カープ相手に勝ち越しや!

 おまえら、こんな情けない試合をして、何とも思わないのか! 恥ずかしくないのか! 福留が飛んだ。捕った。魂のスーパープレーでナインに喝!! これぞキャプテンだ。

 「そのままズルズルいくわけにはいかない。1つでも、やれることをやろうと思ってたから」

 救いようのない大敗。沈み込んでいた土曜日の甲子園を、この日一番沸かせたプレーは三回に飛び出した。菊池の右翼線際への飛球。やや右中間よりに守っていた福留が間に合うとは誰も思わなかった。が、胸に「C」マークを付ける背番号8は諦めない。激走、そして絶妙のタイミングでダイビングキャッチだ。

 直前のあまりに寂しいプレーがキャプテンの魂に火を付けた。二死一、二塁から投ゴロを処理した青柳が何とビックリ、一塁悪送球。さらにタイムリーを浴びて6点差に。試合はぶっ壊れた。外野から見つめていた福留の怒りが沸点に。

 俺を見ろ!!

 そんな声が聞こえてきそうな超美技だった。

 ただし、キャッチした直後はすぐあおむけになり、動けない。トレーナーも駆け寄る。まともに地面に落下したのだから当然だ。

 「痛かった」

 試合後の第一声も“そっち”だった。でもすぐに「大丈夫」と笑った。

 五回の打席ではチーム初安打となる中前打を放つ。それまで先発・岡田の前にパーフェクトに抑えられていた。守備で、バットで、元気のない虎を叱咤し続ける姿こそ、金本阪神の象徴だ。

 安打の直後に代走・中谷が送られた。指揮官は「休養?」の問いにうなずいた。満身創痍のベテランは週1回の“休養日”を設けながら長いシーズンを乗り切ろうとしている。ダイブの影響がなければ、おそらく16日も戦いの舞台に立つはずだ。

 そんな闘将を誰よりも頼りにする金本監督。今季ワーストの4安打で、チームの連勝が「4」で止まったのは仕方がない。でも、負け方ってものがある。

 「あしたやね。あしたどうするか。前回やられた投手(九里)やし。きょう、こんな試合をして。あした、(選手が)どういう姿、成長を見せてくれるのか」

 キャプテンの喝がナインの魂を呼び覚ますことを願った。いきなり独走気配を漂わすカープを止めるのは、元気な猛虎の使命だ。

最終更新:4/16(日) 7:00

サンケイスポーツ