ここから本文です

<道路標識>マンホールあり? 雪国ならではの工夫と苦労

毎日新聞 4/16(日) 17:08配信

 初めての東北勤務。冬に青森県内を車でドライブしていて、初めて目にする標識がたくさんあることに気づいた。どんな意味があるのだろう。調べてみた。【足立旬子】

【写真特集】防護柵、橋、縁石…「標識」雪国ならでは

 雪がまだ残る3月。国道4号を青森県平内町から青森市へと進んでいると、道路脇に不思議なマークの標識がいくつも立っていた。中でもタイヤホイールのような楕円(だえん)形のマークが気になった。ここで、チェーンの着脱ができるという意味だろうか?

 標識で交通安全を守るのは警察。ところが青森県警に問い合わせると、交通ルールに関するものではないという。道を管理する県や国に聞くよう言われた。

 そこで、青森市にある国土交通省の青森国道維持出張所を訪ねた。藤原紳所長によると、楕円形のマークをした標識は一般ドライバー向けではなく、除雪車に向けて、障害物となる「マンホール」の位置を示している標識だという。

 青森は、多い時期なら高さ2メートル近くも雪が積もる豪雪地帯。一面真っ白となり、道路の端が分からなくなることもある。雪の下に何があるか分からない状態で除雪を進めると、段差などに気付かず、除雪車の歯を傷めてしまう。そこで「この下にマンホールあり」と注意喚起をしているという。

 ほかにも作業の障害になるものはたくさんある。防護柵(ガードレール)▽橋▽縁石--などの位置を示し、事故にならないよう注意を呼びかけている。「水抜き」は、 雨水や排水を受ける「集水マス」があることを示している。

 これらの標識は東北各県で共通。同出張所が管理している総延長71キロの道路には650枚が設置されている。雪が降らない時期は撤去して保管することになっており、春以降は姿を消すという。

 雪国ならではの工夫と苦労を表す標識だった。

最終更新:4/16(日) 21:07

毎日新聞