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<競歩>リオ銅の貫禄 余裕たっぷりの笑顔の荒井広宙

毎日新聞 4/16(日) 18:44配信

 ◇日本選手権50キロ競歩 世界選手権代表内定

 これが五輪メダリストの貫禄だ。3時間47分超も歩いたとは思えない余裕たっぷりの笑顔で、両手を大きく広げてフィニッシュした荒井広宙(自衛隊)。世界選手権代表内定にも「正直、出て当たり前。喜ぶとかはない」と淡々と話した。世界選手権ロンドン大会(8月)の代表最終選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩が16日、石川県輪島市で行われ、昨年のリオデジャネイロ五輪銅メダルの荒井が3時間47分18秒で2年ぶり2回目の優勝を果たした。

 コース脇の備品が飛ぶほどの強風下。谷井、森岡ら世界で実績のある選手が相次いで先頭争いから遅れ、途中棄権する中、安定したペースを刻んだ。40キロ手前からは一人旅で「(五輪で)メダルを取り、冷静にレースを進められるようになった」と自賛した。

 リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得後は「夢心地でフワフワ」な状態が続いた。昨年10月下旬から本格的に練習を再開しても気持ちが乗らない。それでも、練習を継続する重要性を知っているから「体調と気持ちに合わせて、やれる範囲で淡々とやろう」と自分に言い聞かせて歩き続けた。3月下旬の右脚故障で直前の練習量が減っても完勝できたのは、地道な努力のたまものだ。

 5月で29歳。今までの世界大会は、日本の50キロ勢で最年少だったが、8月の世界選手権では最年長となる見込みだ。「これからは入賞で評価されない。いかにメダルを量産できるか。経験を教えてあげられれば」。世界選手権と五輪で日本選手が2大会続けてメダルを取った得意種目のエースとして、自覚十分だ。【小林悠太】

最終更新:4/16(日) 19:13

毎日新聞