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<柔道>新たな最重量級エース朝比奈 「体重別」惨敗の雪辱

毎日新聞 4/16(日) 22:38配信

 ◇全日本女子選手権

 昨年12月のグランドスラム(GS)東京、2月のGSパリと国際主要大会で連勝した78キロ超級の朝比奈沙羅(東海大)が、名実ともに新たな最重量級のエースとなった。体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権が16日、8月開幕の世界選手権(ハンガリー)78キロ超級の代表最終選考会を兼ねて横浜文化体育館で行われた。1日の全日本選抜体重別選手権の初戦で敗れたショックも乗り越え、試合終了直後は「ほっとした」と小さく2度うなずいた。

 真の日本一を決める無差別女王への道は険しかった。5試合中3試合が延長勝ち。特に選抜で敗れた山本との対戦は11分45秒の死闘となったが、最後は大内返しでリベンジ。決勝はリオ銅の山部とともにエースの座を争ってきた東海大の先輩を、得意の払い巻き込みで畳にたたきつけた。

 選抜は初めて追われる立場で臨み「勝ちたい気持ちよりも負けたくない気持ちが大きくなってしまった」。らしくない受け身の柔道で相手の連続攻撃に足をすくわれた。挑戦者の気持ちを取り戻し、今まで通りの練習で臨んだ今大会。前に前に出る攻撃的な柔道と輝きを取り戻し、女子日本代表の増地克之監督に「2週間前と全く違った。変われるのが彼女の強みだ」と言わしめた。

 東京・渋谷教育学園渋谷高1年だった2012年に4強に入り、飛躍のきっかけをつかんだこの大会。世界選手権代表を文句なく勝ち取るために優勝が絶対条件だったが、見事に目標を果たして「自信になった」。一皮むけた20歳の女王の大舞台が待ち遠しい。【松本晃】

最終更新:4/16(日) 22:39

毎日新聞