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<熊本地震本震1年>東海大の犠牲者の後輩ら、冥福祈る

毎日新聞 4/16(日) 23:58配信

 ◇南阿蘇村 アパート倒壊現場を訪れて

 熊本地震の本震でアパートが倒壊し、東海大の学生3人が亡くなった熊本県南阿蘇村では16日、犠牲者の後輩や同級生らが既に更地となった倒壊現場を訪れ、冥福を祈った。

 同大農学部2年の梅崎世成(せな)さん(20)はアパート跡地を訪れ、学部の1年先輩で犠牲となった大野睦(りく)さん(当時20歳)をしのんだ。

 梅崎さんも同じアパートで、本震2日前の前震で外に避難していた際に、大野さんが入学したばかりの梅崎さんらを落ち着かせようと大学生活などを語ってくれたのを覚えている。本震で生き埋めになり、梅崎さんは約6時間後に助け出されたが、大野さんは命を落とした。

 梅崎さんも建物に長時間押しつぶされ、右脚の膝上から先を失った。3カ月入院し、今は義足での生活を懸命に送る。「この1年で人生が変わったが、乗り越えることができた。これからも見守っていてください」。後輩思いの先輩を思った。

 同大農学部4年生の脇志朋弥(しほみ)さん(当時21歳)が犠牲になったアパート跡では、鹿児島の高校で同級生だった熊本市東区の会社員、永吉龍平さん(22)が手を合わせた。

 現場に供えられたリンゴに手を伸ばし「高校時代、リンゴが大好きで毎日お弁当に入っていたのを思い出す」と在りし日を思った。「優しさで包み込んでくれるような人だった。『忘れないよ。元気でね』と伝えました」【徳野仁子、久保玲、山下俊輔】

最終更新:4/16(日) 23:58

毎日新聞