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田知本愛が2年連続の銀、負傷でリオ落選から1年「もう一度戦えてよかった」

スポーツ報知 4/17(月) 7:03配信

◆柔道 全日本女子選手権(16日、横浜文化体育館)

 昨年大会の決勝で敗れてリオ五輪78キロ超級の代表入りを逃した富山・射水市出身の田知本愛(めぐみ、28)=ALSOK=は、決勝で朝比奈沙羅(20)=東海大=に優勢負けし、2年連続の準優勝だった。大会後に発表された8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の78キロ超級代表にも選出されなかったが、リオ五輪70キロ級金メダリストの妹・遥(26)=ALSOK=のサポートを受けて完全燃焼。2020年東京五輪へ向け、新たな一歩を踏み出した。

 結果は昨年と同じ準優勝だった。しかし涙で会場を後にした1年前とは対照的に、田知本は笑顔で銀メダルを掲げた。「もう一度、この畳で戦えてよかった。昨年のまま終わっていたら、納得できないままだった。(昨年大会から)自分の時間が、やっと進んだと思います」。1年ぶりに戻って来た舞台で、止まったままだった時計の針を進めた。

 3月の稽古で左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)を欠場。左膝は痛みを抱えたままだったが、「1試合目から決勝だと思ってすべてを出し切る気持ちだった」と畳に立った。「自分の柔道を出せなくて負けるなら、前に出よう」と積極的に攻め続け、初戦から3戦連続一本勝ち。決勝では123キロの朝比奈の圧力に屈したが、「やってきたことは出せたし、自分の弱い所も見つかった」と収穫を口にした。

 リオ五輪78キロ超級代表の大本命として臨んだ昨年大会では、決勝で左膝を負傷。すでに五輪出場を決めていた妹・遥に車椅子を押されて会場を離れようとした際に、代表落選を知らされた。この日は遥がサポート係として帯同。「この1年間、下を向いている時にも妹に声をかけてもらった。感謝の気持ちでいっぱい」。1年前に涙を流した会場で、姉妹そろって笑顔の記念撮影を行った。

 20年東京五輪は、31歳で迎える。「ロンドン五輪(の選考)が終わって一つ一つやった結果、リオまで続けられた。また一つ一つやって、その先にあるのかな」。妹とともに、東京五輪への道を進んでいく。(勝田 成紀)

 ◆田知本 愛(たちもと・めぐみ)1989年1月27日、富山・射水市生まれ。28歳。小杉高3年でインターハイ団体優勝。東海大では学生体重別で4連覇。卒業後はALSOKに所属。2015年に、全日本女子選手権で優勝、世界選手権78キロ超級で銀メダル。左組み。得意技は大外刈り、払い腰。169センチ、110キロ。家族は両親と妹・遥、弟。

最終更新:4/17(月) 8:01

スポーツ報知