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人類最後の1800年代生まれだったモラノさん、117歳で亡くなる

スポーツ報知 4/17(月) 6:04配信

 ギネス社が世界最高齢と認定していたイタリア人女性のエマ・モラノさんが15日、イタリア北部ベルバニアの自宅で117歳で死去した。モラノさんは1899年生まれで、世界でただ一人生存していた1800年代生まれだった。幼少期は体が弱かったが、生卵を食べることと、他人に縛られずに生きることを「長寿の秘訣(ひけつ)」とした。モラノさんの死により、世界最高齢は同じ117歳のジャマイカ人女性に。2、3位は日本人女性となった。

 2度の世界大戦と約90回のイタリア国内の政権交代を目の当たりにしてきたモラノさんが、3世紀をまたいだ人生の歴史に幕を下ろした。

 地元メディアは主治医の話として、モラノさんがひじ掛け椅子に座ったまま自然に息を引き取り、静かに最期を迎えたとした。ここ数週間は話している時間よりも眠っている時間が増えていたという。

 1899年にイタリア北部のピエモンテ州チビアスコに生まれたモラノさんは、幼少のころは貧血気味で病気がちだった。それを見た医師が卵を食べることを勧め、以来、生卵がモラノさんの“主食”となった。

 野菜や果物はほとんど口にせず、90年にわたって1日に生卵を2つと調理した卵を1つ、さらに新鮮なパスタと生肉という同じメニューを食べ続けた。最近は生卵を2つとビスケット数枚に食事を減らしていたが、亡くなる前日も同様の食事をしていたという。

 モラノさんには婚約者がいたが、第1次世界大戦で兵役に就き、そのまま生死不明に。26年、別の男性と結婚。ただ、その男性に「結婚しないなら殺す」と言われ、望んでしたものではなかったと6年前に地元紙のインタビューで告白した。38年に生後半年の息子を亡くしたのを機に家を出たが、78年に夫が死去するまで離婚はせず、その後も再婚することはなかった。長寿の秘訣を「独身でいること」と語っていた。

 8人きょうだいの長女だったモラノさんは、母が91歳まで生き、きょうだいのうちの何人かも100歳を過ぎるまで生きるなど“長寿一家”として知られていた。昨年11月の誕生日には「117歳になって幸せ」と家族らに囲まれ、笑顔を見せていたという。

最終更新:4/17(月) 6:04

スポーツ報知